夏のダイエットには「トウガラシ」

HEALTH

2026.08.31

まだまだ残暑が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

今回は、暑い日の食卓にあると嬉しい、発汗作用もありダイエットにもなる万能食材(調味料)🔥

そんな「トウガラシ」について、池上先生に伺いました😊🖊

 

【トウガラシ(唐辛子)】

 

南米原産で、世界各地で栽培されているナス科の多年草ですが、我が国では一年草として栽培されます。

トウガラシを最初にヨーロッパに持ち込んだのはコロンブスで、中国には明朝の末期にシルクロードを経て入ったといわれています。明代の『本草綱目』には記載がなく、蕃椒(ばんしょう)という漢名は外国から来た辛いものということを表したものです。

一方、我が国には中国より早く桃山時代の頃にポルトガルから伝来したといわれます(南蛮胡麻)。

なぜ唐辛子と呼ぶのかとの疑問もありますが、日本人が文化の渡来元を中国(唐)としたための名称とみられます。別名や方名も多く、ナンバン、トンガラシなどと呼ばれています。

我が国で一般的にトウガラシといわれるのは、辛味の強い品種のタカノツメ(鷹の爪)で、野菜用とされるフシミ(伏見)は古い品種で辛味はほとんどありません。

通常果実は赤く熟しますが、品種によっては黄色や黒紫色になります。

甘味種の代表は西洋トウガラシのピーマン(甘唐辛子)やシシトウ(獅子唐)、万願寺トウガラシなどです。

辛味種も甘味種もトウガラシの仲間は、全て分類上は同じですが、最近では一代雑種もできるなど、はっきりしなくなっているようです。

 

「トウガラシ(鷹の爪)」

📷池上先生撮影📷

 

果実には辛味成分のカプサイシンやカロテノイド色素のカプサンチン、ビタミンCが多く含まれています。

カプサイシンには胃液の分泌を促す、血行を良くする、痛みを緩和するなどの効能があります。また交感神経を刺激し、発汗作用や熱産生作用があり、脂肪の分解を助けるので、ダイエット素材としても注目されて、食用すると肥満防止に役立つといわれます。

 

 

「日光トウガラシ」

📷池上先生撮影📷

 

唐辛子は漢方薬と思われがちですが、歴史を紐解くと、実はオランダ医学の流れを引いた薬草です。

辛味の強い香辛料(レッドペッパー)として、カレー粉や七味唐辛子などに配合されています。民間療法では外用薬や温湿布として肩こりや神経痛、筋肉痛や凍瘡などに用いられていますが、皮膚の弱い人は注意してください。

冬、靴のつま先に1~2個を入れておくと足先が冷えるのを防げます。辛熱の温裏薬(お腹を温める薬)と分類され、健胃薬として煎じて食前に服用することもありますが、内用すると胃腸の炎症や痔を悪化させるので外用に限るべきといわれます。

我が国で広く親しまれている七味唐辛子には両国薬研堀、長野善光寺、京都清水寺の三大薬味があります。

それぞれに江戸時代に考案されたもので、陳皮や山椒などを加えた配合処方が異なる地域特異性があり、今日でも昔のままの味と伝統を誇っています。江戸時代に現在の新宿御苑で栽培が始まった内藤トウガラシは薬研堀唐辛子にも使われ、江戸の食文化を支えたといわれています。

 

「トウガラシ(唐辛子)」

📷池上先生撮影📷

 

食文化の上で重要な位置を占めており、古くから香辛料として用いられてきました。

熱で辛味が変化しないため、加熱調理に適していて、韓国のコチュ、アメリカのタバスコなどの調味料として使われています。沖縄にはシマトウガラシ(島唐辛子)という唐辛子より果実が小さくて辛味が強い品種があります。乾燥して泡盛やオリーブオイルに漬け込んで調味料とし、沖縄そばやスパゲッティなどにかけて食べます。

なお、暑い国でトウガラシを使った料理が多いのは、血行を良くして発汗を促すため、体温が下がり涼しく感じる効果があるからです。

 

「万願寺唐辛子」

📷池上先生撮影📷

 

ピリリとした刺激が夏に心地よいトウガラシ🔥

「唐」という漢字が使われていることから、漢方かと思いきや、オランダ医学で用いられてきた薬草だったのも新たな学びでした✒

身近な食材(調味料)でも知らないことがまだまだたくさんありますね✨

池上先生、次回の薬食ライフも楽しみにしています😊🍃

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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