栄養価の高い禁断の果実「リンゴ」

HEALTH

2024.11.01

一日一個で医者いらず!禁断の果実!某デジタル企業のロゴモチーフ!

栄養価も満点で、食感も良く、サラダなどのお食事にも、水菓子としてデザートにも用いられる「リンゴ」

秋の味覚としても親しまれている「リンゴ」について、池上先生に伺いました🍎🖊

 

リンゴ(林檎)

 

アジア西部が原産といわれるバラ科リンゴ属の落葉高木で、果実を食用として世界各地で栽培されています。我が国のリンゴのほとんどは明治時代に導入されたセイヨウリンゴ種がルーツで、気候風土に合わせて品種改良が盛んに行なわれ、さまざまな品種が生まれています。

現在、栽培されている品種はふじ、つがる、陽光、王林、ジョナゴールド、ぐんま名月、製菓用の紅玉など100種前後といわれています。

中でも「ふじ」は今では世界各地で栽培され、最も生産量の多い品種です。

 

「品種:ふじ」

📷池上先生撮影📷

 

アダムとイブが食べた禁断のリンゴ、グリム童話『白雪姫』の毒リンゴ、スイスの昔ばなし『ウイリアム・テル』のリンゴ、そしてニュートンのリンゴの木と、人との関わりは古く、紀元前から栽培されていたと見られて、リンゴにまつわる話がたくさんあります。

古く中国から我が国に伝わったワリンゴ(和林檎)がリンゴと呼ばれるようになった由来は、中国語で「檎」は本来「家禽」の「禽」で「鳥」を意味し、果実が甘いので林に鳥がたくさん集まったところから、「林檎」と書かれるようになりました。

また「檎」は、漢音で「キン」呉音で「ゴン」と読まれることから、「リンキン」や「リンゴン」などと呼ばれ、それが転じて「リンゴ」となったといわれます。

 

 

リンゴの栽培風景🍎

📷池上先生撮影📷

 

果実には糖類とクエン酸、リンゴ酸などの有機酸、ペクチン、ビタミンC、カリウムなどが含まれ、果皮にはアントシアニンなどのポリフェノールが多く含まれています。

リンゴの酸味のクエン酸やリンゴ酸は胃腸の働きをよくし、疲労回復や二日酔いに有効です。

豊富な水溶性食物繊維のペクチンには腸内環境を整えて便秘を防ぎ、大腸がんを予防する効果があります。カリウムは体内の塩分を排出する働きがあり、高血圧やがんを予防します。果皮のカテキン、アントシアニンなどのポリフェノールは強い抗酸化作用を発揮します。

最近、リンゴポリフェノールといわれるプロシアニジンに紫外線の蓄積による皺などの皮膚老化を抑制する効果があることが見出され、脚光を浴びています。

 

「新品種:シナノドルチェ」

📷池上先生撮影📷

 

中国の明代の『本草綱目(ほんぞうこうもく)』には、性味は甘・酸、平で、肺を潤し、食欲増進、整腸、便秘や酒酔いの解消などに効果があると記されています。

中医学や漢方では、どんな病気でも胃腸の調子が一番重視されます。リンゴには胃腸の調子を整える働きがあるため、食事療法ではもちろん、一般にも病人を見舞うときにはリンゴを贈り物に持って行く習慣があります。

9~11月が旬、果皮に傷がなく、張りとつやがあり軸がしっかりしたものを選びます。ポリ袋に入れて密閉、冷蔵庫の野菜室で保存するのがよいでしょう。

 

 

栄養価の高い果実は生食しますが、皮に有効成分が多いので、皮ごと食べるのがお勧めです。切り口の褐変は塩水かレモン汁で防止できます。

寒い時節には体を温めるリンゴショウガジュースやリンゴ酢をつくって飲むと体によいでしょう。リンゴショウガジュースは、リンゴ半個を擦りおろし、生姜ひとかけ(約10g)も擦りおろし、適量の水か無糖炭酸水で割ります。また、リンゴ酢は、リンゴ3~4個(約1kg)の芯を抜いて刻み、ハチミツか砂糖500gと米酢900mLを加えて2週間ほど置いてから飲みます。好みに応じて糖分を調整します。

 

 

栄養価も満点で、食感も香りも良い「リンゴ」

古くから親しまれていて、新しい品種も誕生していますので、ご自分のお好みの品種を見つけたり、食べ比べをしてみたりしても楽しいですね🍎😊

食欲の秋は、是非「リンゴ」をおうち時間に楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

池上先生、また次回のコラムも楽しみにしております✨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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