今が開花期「セリ」
HEALTH
2026.07.23
巷で流行しつつあるミナリサムギョプサル!ミナリとは何か知っていますか?
日本語では春の七草としても有名なあの香味野菜🥬
そんな「セリ」について、池上先生に伺いました😊🖊
【セリ(芹)】
北海道から九州の水田の周りの水路などの湿地に生育し、各地で食用に栽培される日本原産のセリ科の多年草です。
生育地によって水田のあぜなどに生える野生のものを野ゼリ、水田で栽培されるものを田ゼリ、川辺の湿地に生えるものを水ゼリと呼ぶことがあります。
和名の由来は、若葉の成長が競り合うように背丈を伸ばし群生して見えることから、「競り(セリ)」と呼ばれるようになったと言われています。
古くから薬用や食用とされ、『古事記』や『万葉集』にも詠われてきました。江戸時代の『本朝食鑑』には、「七種の菜の一として正月七日に粥にしてあじわい一年の邪気を払う」「大腸、小腸を利し、酒後の熱を去る」などと記されています。
また、「鍋焼きの鴨と芹とは二世の縁」という江戸川柳があります。生前水辺で共に暮らした仲だったが、今は一つの鍋という意味です。鴨の味とセリがよく調和するので、鴨芹鍋焼きが美味しいと謳ったものです。
全草に独特の香りのテルピノレン、ピネンやミルセンなどの精油、フラボノイドのクエルセチン、ビタミンB1・B2・C、葉酸、食物繊維などを含み、またカリウムやカルシウム、鉄などのミネラルに富みます。

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「セリ」
📷池上先生撮影📷
古く『神農本草経』には水芹(すいきん)として収載され、水を利する効能があるので、漢方では、開花期の葉茎を去痰、利尿、食欲増進、補温、解熱などに用います。薬用とする全草は春から夏にかけて採取し、風通しの良い日陰で乾燥します。
民間療法では、新鮮な生のセリを食べるか青汁にして飲むと便秘や食欲不振、利尿、風邪、小児の解熱に効果があります。
発熱の初期なら青汁を飲んだだけで解消することもあります。乾燥した全草を煎じて服用すると、高血圧、便秘、神経痛やリウマチに効果があります。リウマチ、肩こり、神経痛には乾燥した全草を一握り布袋に入れて入浴すると痛みが和らぎます。
旬は1月から3月ですが、一年中収穫できるので食用には必要時に適宜採取します。
冬から春は根を含む全体を採取して使用し、7~8月の開花期は茎の上の方を、8月を過ぎたら刈り取った後に出る新たな葉茎を利用します。軽く下茹でして水にさらし、お浸しや白和え、胡麻和えにして食べると香りと歯触りがあって美味しいです。
また、肉の臭みを消すことから、すき焼きなどの鍋料理にはもってこいで、「冬の根セリ」の入った仙台のせり鍋や秋田のきりたんぽ鍋に欠かせない野菜として知られています。花はかき揚げにしても美味しいです。

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「セリの花」
📷池上先生撮影📷
春の七草の代表的な水菜のセリは、日本的な風土から生まれ、親しまれている数少ない日本古来の野菜の一つですが、最近では店先で見るセリは水耕栽培品が多く、茎は長くて青緑色で、田ゼリのような香りが少なくて食べやすいです。
なお、春先の若芽は関東から東北地方に多く生えている毒草のドクゼリに似ていますので、採取に当たっては注意が必要です。
セリの根は白いひげ根ですが、ドクゼリの地下茎は緑色で太く、タケノコのような節があるので区別できます。
間違っても食べないように注意してください。

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「ドクゼリ地下部」
📷池上先生撮影📷
七草粥やセリ鍋としていただくことの多い「セリ」
数年前から継続している韓国料理ブームでセリと豚肉を焼いて食べる「ミナリサムギョプサル」を提供しているお店をよく見かけるようになりました!
この酷暑で食欲不振に悩まれている方は、セリを食べてみるのも良いかもしれません💓
池上先生、次回の薬食ライフも楽しみにしています😊🍃

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第6回「白菜(ハクサイ)」編
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