滋養強壮に「ニンニク」
HEALTH
2026.05.29
少し香りは強いけれど・・・・
スタミナをつけたいときにはぴったりで、健康食品としてサプリメントにもなっているあの食材・・・💓
そんな「ニンニク」について、池上先生に伺いました😊🖊
【ニンニク(大蒜)】
西アジアから地中海沿岸が原産ともいわれるヒガンバナ科(旧ユリ科)の多年草で、紀元前の古代エジプトなどで栽培・利用されていて、現存する最古の医学書『エーベルス・パピルス』には薬としても記載されています。
中国には紀元前にインドから伝わり、日本にも中国・朝鮮半島を経由して弥生時代には伝来していたとみられ、『古事記』や『日本書紀』に「蒜(ひる)」の記述があります。
朝鮮語のニンニクを示す「ピル」に由来すると思われます。英名はガーリックです。
古来、日本ではニンニクやノビルなどの根茎を食用とする臭いの強い植物を総称して「蒜」と呼んでいます。
江戸時代の『本朝食鑑』には香辛料以外に薬用とされ始めたことが示されています。
現在、中国が世界の生産量の80%以上を占めていますが、日本国内の流通においては、国産ニンニクの80%を青森県産が占めています。中でも田子町は早くから菌根菌などを用いた栽培法を取り入れたブランド化が進んでいます。

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「ニンニク栽培」
📷池上先生撮影📷
鱗茎には精油のシトラール、ゲラニオール、硫黄化合物のアリイン、S-アリルシステインなどのほか、ビタミンB1、ゲルマニウムやセレニウムが含まれています。
アリインは無味、無臭ですが、細胞が破壊されるとアリナーゼという酵素によって分解され、刺激性の強い臭気のあるアリシンが生じます。アリシンは強い殺菌防腐作用があり、さらにビタミンB1と容易に結合してアリチアミンとなります。
本化合物は腸から容易に吸収されてビタミンB1作用を有する安定した物質で、とても苦く、臭気も強いものですが、これをモデルとして化学合成したビタミンB1誘導体が「アリナミン」です。
生のニンニクを一定の温度と湿度のもとで熟成させた黒ニンニクは、フルーティーな香りとアリシンから生成したS-アリルシステインやアルギニン、ポリフェノールが豊富に含まれるため、疲労回復や美肌、アンチエイジングに効果があります。
また、アリシンを加熱してできるアホエンには強い抗酸化作用や抗血小板凝集作用、記憶力向上作用があり、注目されています。

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「ニンニク収穫」
📷池上先生撮影📷
漢方では大蒜(たいさん)と称して、健胃、駆虫、消腫、強壮の効能があることから、食滞や腹痛、下痢、寄生虫症、皮膚化膿症などに用いられますが、一般に漢方処方に配合されることはなくて専ら民間的に用いられ、ドリンク剤や健康食品にも使われています。
夏が旬ですが、陰干しして風通しのよい所に吊るしておけば長期保存が可能です。
「にんにく健康法」に表されるように、食欲増進、健胃、整腸、緩下、疲労回復や体力増強、抗菌作用などがあり、さらに料理に食欲をそそる香味を付与する香味野菜の代名詞的存在でもあるため、薬用のほかに家庭料理などに幅広く用いられています。加熱してアリシンに変化しないようにすることは食べやすくするポイントです。
ニンニク料理を食べる前に「牛乳」を飲むのも有効です。牛乳のタンパク質がアリシンを包み込んで臭いを和らげる効果が期待できるからです。
生のニンニクは「殺菌効果」が強いですが、油で炒めたりすると「抗血栓・抗酸化・強壮作用」が、茹でたものを潰して使うと「体温上昇・強壮作用」が期待できます。
カツオのたたきには生のニンニク、焼き肉には焼いたニンニクが添えられ、また花期前の花茎を採り芽ニンニクとして肉と炒めて食べることもあります。ニンニク酒や醤油漬け、蜂蜜漬けなども利用されています。
一度食べると効果は2日間ほど持続するので、一度に1~2片が目安です。なお、多量を生食すると胃腸障害を起こし、また腸内細菌のバランスを崩してビタミンB6欠乏を起こすことも指摘されています。
近年、アメリカ国立がん研究所では、がんや生活習慣病を予防する可能性がある食品のリストの上位に位置づけています。
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「黒ニンニク(青森県産)」
📷池上先生撮影📷
これから暑くなる時期に積極的に摂りたい「ニンニク」
なかなか食べるタイミングには気を遣う食材ですが、健康食品として上手に活用できたら良いですね✨
池上先生、次回の薬食ライフも楽しみにしています😊🍃

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