芳醇な甘さが魅力の「黒糖」
HEALTH
2026.02.01
「糖」と聞くと、昨今の糖質制限ブームなどから控えられがちな食品である気がいたしますが、
実は「健康食品」としても用いられる「糖」もあるのです・・・✨
そんな「黒糖」について、池上先生に伺いました😊🖊
【黒糖】
黒糖は黒砂糖ともいわれ、黒褐色の固形または粉末状です。
含蜜糖の一種で、イネ科のサトウキビ(砂糖黍、蔗:Saccharum officinarum)を原料とし、茎の搾り汁に中和・沈殿などによる不純物の除去を行い、煮沸による濃縮を行った後、糖蜜分の分離などの加工を行わずに冷却して製造したものです。
我が国では、消費者庁が2010(平成22)年に「食品表示に関するQ&A」を改定して黒糖の定義を明確化し、翌2011年には再改定により黒砂糖の定義を明確化し、黒砂糖および黒糖は同義であるとしました。
黒糖は精製された白砂糖とは異なり、糖蜜を分離しないため、サトウキビ本来の栄養成分が豊富に残っています。
沖縄県と鹿児島県の離島(奄美地方)で生産され、特産品となっています。
特に沖縄県では、伊江島や多良間島など8つの島で生産されており、それぞれ異なる風味や食感が楽しめます。国外ではバルバドス、フィリピン、ベトナム、フィジーなどが生産地で、我が国にも輸入されています。
蜜分を多く含むことから白砂糖と比べると固まりやすく、大抵はブロックを砕いた程度の状態で販売されています。
これを砕いてすり潰し、あるいは煮溶かして料理や菓子の材料にします。コーヒーや紅茶に入れ、また飴のように直接口にして風味を楽しむことができます。

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「純黒糖」
📷池上先生撮影📷
沖縄県や鹿児島県などサトウキビ栽培が盛んな地域では一般的な甘味料として流通していますが、それら以外の地域ではミネラル分を豊富に含むことから健康食品として扱われることも多く、主に健康食品売り場や郷土産品売り場などで販売されています。
昔からの産地である九州・沖縄地方では黒糖を使った郷土菓子や料理、黒糖焼酎など、また全国的には黒糖かりんとう、黒糖羊羹などがあります。
栄養成分的には、ショ糖などの糖分は80%強と砂糖の中で最も低いですが、カリウムのほか、カルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛、リンなど各種のミネラルが多く含まれ、またビタミンB1、B2、B6、ナイアシンなどのビタミンB群、オリゴ糖などが豊富に含まれています。
そのため渋みや苦味といった雑味が多く、カラメルのように甘みや味わいが深く強く感じらます。その独特な味ゆえに料理や菓子の材料としてはやや用途が限られていますが、黒糖と水を煮詰めるだけで簡単に黒蜜(くろみつ)を作ることができ、様々な料理に利用できます。

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「黒糖焼酎かき氷」
📷池上先生撮影📷
健康機能性を考えると、上白糖の550倍含まれるカリウムには、ナトリウムの排出を促して血圧低下やむくみ改善の効果があり、カルシウムには骨粗鬆症の予防効果が期待できます。
ビタミンB群・ナイアシンは疲労回復や代謝促進に寄与し、オリゴ糖(ラフィノース)は腸内のビフィズス菌を増やし、腸内環境を整え便秘解消に繋がります。
さらに、ポリフェノールは酸化ストレスの軽減に役立ちます。
なお、1歳未満の乳児には、黒糖や黒糖を使った菓子などを与えてはいけません。
これは蜂蜜と同様に、製造過程でボツリヌス菌の芽胞が含まれる可能性があり、乳児ボツリヌス症を引き起こす危険があるためです。

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「サトウキビ」
📷池上先生撮影📷
なんでも摂りすぎは良くありませんが、適度にいただくと健康を促進する「黒糖」
なんとカリウムの含有量が精製された上白糖の550倍なんて驚きです😊✨
甘いご褒美にもなる健康食品として、日々の暮らしに摂り入れたい食材であることが分かりました!🐻🍭
池上先生、2026年も情報サイトmocaをよろしくお願いいたします🌹

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