人気ランニングトレーナー三浦直樹さんが教えます!「ちょいRUN」で若返り!アンチエイジングの新常識

LIFESTYLE

2022.03.18

「ちょいRUN」で若返り!アンチエイジングの新常識

 

 

人生100年時代と言われている今、

 

「いつまでも若々しくありたい」

「できるだけ長く健康な身体でいたい」

 

というのは、誰しもが願うことではないでしょうか?

 

 

 

 

最近では、ブームのように”アンチエイジング”というワードを耳にするようになりましたが、健康寿命を延伸はもちろん、美肌や美ボディを作るのにも、”適度なランニング”が効果的と聞いたらあなたはどう思いますか?

 

今回は、「最近、加齢や老化が気になってきた・・・」なんてあなたのために、身体を外側からだけでなく、内側からも若返らせる効果が期待できる、ランニングのアンチエイジング効果について解説します。

 

 

そもそもアンチエイジングの本当の意味って?

 

「アンチエイジング」という言葉を耳にすると、まず思い浮かべるのはアンチエイジング効果を謳う美容アイテムや、エステサロンなどの美容施設かと思います。

 

でも、そもそも「アンチエイジング」とはどういう意味なのでしょうか?

まずは、知っているようで知らないアンチエイジングについて解説していこうと思います。

 

 

 

一般的にアンチエイジングというのは、「抗加齢」や「抗老化」などと言われ、加齢と共に起こる身体の機能低下のことを意味します。

 

そして、アンチエイジングには「美容」と「健康・医療」と、大きく2つの分野に分けることができます。

 

 

「適度な運動は身体によい」はもう古い?

 

アンチエイジングには、運動療法、栄養療法、精神療法、外科療法、薬物療法など、さまざまな方法が存在しますが、一番身近で、誰でも手軽にできるのが「運動療法」ではないでしょうか?

 

「適度な運動は身体によい」と言われていたのは昔の話で、最近では、「運動しない生活は身体に悪い」という考え方が、医学会でもスタンダードになってきています。

 

 

 

こういった考えは、欧米を中心に広がっていて、日本よりも欧米の方が、フィットネス産業が盛んなのは、これらが要因だとも考えられます。

 

では、一体なぜ、運動がアンチエイジングに最適なのでしょうか?

 

 

カラダの老化の原因は「糖化」

 

現在知られている老化や、さまざまな病気を引き起こす原因の一つに「糖化」というのがあります。

 

「糖化」というのは、たんぱく質が糖によって変性することで、簡単に言ってしまうと”細胞などを劣化させる現象”のことを言います。

 

この現象が、肌のハリや艶を失わせたり、シワやくすみの原因になり、内臓などの体内組織にも作用して、病気のリスクを高めたりもします。

 

この「糖化」を予防するのに、有酸素運動が効果的だと言われています。

 

有酸素運動は糖が主なエネルギー源となり、体内の糖を使うことでたんぱく質の変性を防いで、細胞の劣化を予防します。

 

ちなみに、筋トレなどの無酸素運動は、糖化の予防に関してはあまり効果がないとされています。

 

 

 

若返りの秘訣はテロメア

 

また、最近の科学の進歩によって、人の体内に存在する「テロメア」が老化防止の鍵を握っていると言われるようにもなりました。

 

人間の身体は細胞分裂を繰り返して、新しい細胞を作ることで生命や若さを維持しています。

でも、この細胞が分裂する回数には限りがあって、この回数に関係するのが「テロメア」と言われている細胞中の構造です。

 

つまり、このテロメアが失われていくと、細胞分裂しても新しい細胞が作られずに、老化を促進してしまうというわけです。

 

 

 

 

そして、このテロメアを守る方法として有効なのが、1日30分〜40分のランニングと言われています。

 

実際に、日常的にランニングを取り入れている人とそうでない人では、テロメアの長さに違いが出ているという実験結果が出ているそうです。

 

まだ研究段階ではありますが、今のところ、有酸素運動には体内の細胞の炎症を抑える働きがあって、それがテロメアを守っているとされています。

 

「ちょいRUN」はアンチエイジングに最適!

 

ここまで、ちょっと小難しい単語を並べてしまいましたが、「適度な運動習慣」がアンチエイジングには良いんだな!というのは、なんとなく理解できたかと思います。

 

アンチエイジングという観点で考えるとハードな運動は逆効果を促すケースもあるので、ランニングもより速く、より長く走る必要なんて全然ないんです。

 

頻繁にマラソンレースなどに出場している人は、身体の酸化により肌がカサついてしまったりしています。
もちろん、この酸化現象はアンチエイジングには大敵なので、過度な有酸素運動には注意が必要です。

 

でも、1日30分〜40分程度をゆっくり走る有酸素運動は、減量効果をはじめ、血流やリンパの流れを良くなるので美肌効果も期待できます。

 

また、時間をかけて筋肉をしっかりと動かすことで、身体のラインが引き締まったり、深部の体温が上がって血行が良くなったり、体質改善にも繋がります。

 

スピードは遅くても、最初の小さな一歩が大きな進歩、アンチエイジングの始まりです。

 

ちょいRUN習慣で、いつまでも若々しく健康的な身体を手に入れましょう!

 

 

 

■三浦トレーナーの過去の記事■

Vol. 6 ランニングでダイエットを成功させる秘訣

Vol.5 誰でも簡単にランニングを習慣化させる方法

Vol. 4 これからランニングを始めたい人にオススメのストレッチ

Vol.3 初心者向けシューズの選び方

Vol.2 「おしゃれに走る秘訣」を教えます

Vol.1 新しいワタシに出会える新習慣

 

■ PROFILE ■

三浦直樹 Naoki Miura

株式会社PEOPLE 代表取締役 | スポーツトレーナー

パーソナルランニングトレーニングサポート ROUGH代表

日本ランニングトレーナー協会  JRTA ACADEMY 代表

 

 

33歳の時に母親をパーキンソン病で亡くしたことをきっかけに代替医療の世界へ飛び込む。8種類もの専門資格を取得し、整体師・パーソナルトレーナーとして2013年に独立。2014年にReebokのアンバサダートレーナーに就任し2020年まで活動。主にランニングイベントの講師や各種メディア出演等にて活躍。2017年からはTBSのホノルルマラソン番組専属帯同トレーナーとして多くの著名人やアスリートをサポート。速く走ることや長い距離を走ることに囚われない「痛みや怪我なく疲れず楽に走る」ためのランニング指導が好評。ランニング専門のパーソナルトレーナーとして活動する傍らランニングトレーナーを養成するJRTA ACADEMYを主宰するなど活動は多岐に渡る。自身はランニングだけでなく、フットサル、ボクシング、ロードバイク、ボルダリング、スノーボードなど、アクティブな趣味を持ち、高校時代はサッカー部でインターハイ優勝の経験も持つ。

 

 

Instagram: @melosman_

YouTube: RUNNING GYM