光の魔術師レンブラントの作品を観る。

CULTURE

2022.06.11

光の魔術師の異名を持つ、画家レンブラントの作品で感動を味わう♪
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光の魔術師、もしくは光の画家、レンブラント。

 

美術館に行く機会が少ない人でも、その名を一度は名を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

 

レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン
《34歳の自画像》
1640年
油彩・カンヴァス
91 x 75 cm
ロンドン・ナショナルギャラリー所蔵

 

レンブラントはオランダの画家です。

彼の活躍した時代をバロック時代には、オランダのフェルメール、イタリアのカラヴァッジョ、フランドルのルーベンス、スペインのベラスケスなど「絵画といえば!」を代表するアーティストが多く存在しました。

 

亡くなってから著名になる画家も多くいますが、「生前から著名」という点においても、オランダを代表する画家のひとりとなっています。

 

 

光の魔術師レンブラントを観る《作品の特徴・絵画技法は?》
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■肖像画■

レンブラント・ファン・レイン
《フローラ》 1654年頃
メトロポリタン美術館所蔵

油彩/カンヴァス 100×91.8cm

 

レンブラントは、肖像画を得意とし、特に神々や歴史上の人物に扮装した肖像画を数多く残しています。
ちなみに、自画像も多いことで、レンブラントは大変有名です。

 

春、花、豊穣を司る古代ローマの女神フローラは、イタリア・ルネサンス期に多く描かれており、例えば、全体の構図やフローラ自身のポーズが、ルネサンス期のヴェネツィア絵画の影響が強く読み取れるため、肖像画における彼の高い写実性が深く理解できる作品ジャンルとなります。

 

 

■歴史画■

《フランス・バニング・コック隊長の市警団(夜警)》
作者 レンブラント・ファン・レイン
製作年 1642年
種類 キャンバスに油彩
寸法 363 cm × 437 cm (143 in × 172 in)
所蔵 アムステルダム国立美術館、アムステルダム

 

 

レンブラント自身を大きな2つのジャンルに分けるなら「肖像画」だけでなく、聖書や神話を主題とする「歴史画」でも彼は大変有名です。

 

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さて、この作品はどの時間帯をイメージして描かれたものだと思いますか?

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この作品は、「夜」に展開されているものと考えられていました。
しかし、実際には左上から光が差し込んでいる描写がある通り、「昼」の情景で、そもそもの黒く見える現象は、ニスの劣化により、黒く変色したためでした。

 

とはいえ、このドラマティカルな情景に魅了された人は数多くいるのではないでしょうか。

 

題名のとおり火縄銃手組合から依頼されたこの作品。

登場人物の各人が同じ金額を払って製作されたにもかかわらず、それぞれが平等に描かれていない上、何も関係のない少女を目立たせたため物議をかもしたという逸話もあります。
結果として、まるで舞台を鑑賞しているかのような構図とその出来栄えにより、レンブラント自身の評価がさらに高まった作品です。

 

さいごに
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いかがでしたか?
レンブラントの作品は、日本でも展示会で多く鑑賞できる機会もあります。

 

是非おうちdemo美術館を楽しみながら、アート作品に触れてくださいね^^

 

 

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