大切なものを探す旅へ
「星の王子さま」と巡るローズガーデン

CULTURE

2022.06.04

 

皆さまは、子どものころから忘れられない思い出の絵本はありますか?

 

私が一番好きなお話は「星の王子さま」です。
300以上の国と地域で翻訳された、世界中で愛されている名作童話の1つですので、内容は知らないけど、タイトルは聞いたことがある!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は「星の王子さま」の魅力をお伝えできればと思います!

自分にとって大事な存在との「絆」や「責任」といった、いつの時代も大切にしたいテーマが詰まっています。心が温まる可愛らしい挿絵と、素敵な名言の数々…。
子ども向けに作られた作品でありながら、大人になった今読み返しても考えさせられることが沢山あります。

 

 

■あらすじ
小惑星「B612」にひとりきりで暮らしていた王子さまは、わがままなバラとのいさかいをきっかけに、星を飛び出し旅に出ます。
星から星へと旅する王子さまが、そこで出会った人々との会話から、「本当に大切なことは何か」を見つけていきます。

 

■星の王子さまミュージアム
作者サン=テグジュペリの生誕100年を記念して、1999年にオープンしたミュージアムです。
四季折々の花が咲くヨーロピアン・ガーデンや、作者ゆかりのフランス風の街並みなど、どこを撮ってもフォトジェニックで素敵なガーデンが広がっています♡

 

展示ホールでは作者の写真や手紙などの資料展示や、彼が過ごした当時の風景が再現されていています。
作者の生涯をたどりながら「星の王子さま」が生まれた経緯を解説してくれるので、より物語の世界観に入り込むことができますよ。

 

 

■星の王子さまが愛したローズを探して…

 

星の王子さまミュージアムでは、2022年5月28日(土)〜7月3日(日)まで、「ローズフェア2022」を開催されるそうです!

期間中は、作家・飛行家アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(1900~1944)が生きた時代のフランス風の建物を背景に、赤を基調としたローズガーデンが一年のうちで最も美しい時期を迎えます。

 

作者の名を冠した鮮やかなピンク色のバラ「サンテグジュペリ」も咲いています♡

 

作品の中で、キーワードになるのが「バラ」なのです。

 

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地球には、ひとつの庭園に5,000本ものバラが咲いている。王子さまは、自分の持っていたバラがこの世でたった一輪の花だと思っていたため、悲しい気持ちになりました。

 

王子さまは、地球で出会ったキツネから「大切なこと」を教えてもらいます。それは「バラのために費やした時間こそ、そのバラをかけがえのないものにした」ということでした。

 

ひとつの庭園に咲く5,000本ものバラよりも、たった1本のバラが大切な理由には、費やした時間という「目には見えないもの」がありました。

 

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作中にある有名な名言「かんじんなことは、目に見えない」。
一度は聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 

ローズガーデンに咲くバラは、約41品種104株と決して多くはありません。しかし、物語に登場する王子さまとバラに思いを馳せながら観賞することで、日頃忘れてしまっている、目には見えないけれど「大切なこと」を思い出すことができるかもしれません。

 

 

■ローズで優雅なティータイム♡

 

ミュージアム内ではバラをテーマにしたグッズや、ローズを使った華やかなメニューを堪能することができます。

素敵なガーデンをお散歩したあとは、ローズを味わいながら優雅なひと時を楽しむのはいかがでしょうか。

 

ローズティーのフローズンカクテル

ミュージアムオリジナルローズティーのグラニテにスパークリングワインを注いだ、ローズが香るすっきり爽やかなカクテルです。

 

 

ローズスイーツ~花笑むひとさら~

バラのコンフィチュールとリンゴのコンポートを巻き込んだロールケーキ。軽やかなメレンゲローズと爽やかな白桃シャーベットを添えた期間限定のスイーツプレートです。

 

 

毎日慌ただしく働いていると、目の前のタスクにばかり気が取られてしまいがち…。

そんな時は、星の王子様と共にのんびりとした時間を過ごしながら、日頃忘れてしまっている「大切なこと」を思い出す旅に出かけてみませんか…?

 

 

公式サイト:《星の王子さまミュージアム》
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原909