〈第1幕〉煌びやかなミュージカルの世界へ
人々を魅了する幻想空間
CULTURE
2022.03.20
春になると、気持ちを新たに、何か挑戦したいと思うことはありませんか。
でも、何をしようかと迷ってしまいますよね…
そんな時は、日常に彩りを添えてくれる「ミュージカル鑑賞」はいかがでしょうか。
感動的な歌と音楽、心揺さぶられる演技、煌びやかな衣装やステージ…
幕が上がった瞬間から、非日常の世界へと連れて行ってくれるのです。
そこで今回は、皆様をミュージカルの世界へお誘いします。
世界中の人を魅了する、ミュージカルの魅力とは
ミュージカルと言えばもちろん歌やダンスですが、魅力はそれだけではありません。
色々な視点から、お好きなように楽しんでいただけるのです。
■演出
舞台には、ストーリーに合わせた世界観のセットが用意されます。
例えば、劇団四季で上演されているDisney作品の「アナと雪の女王」。主人公は、雪や氷を自在に操る王女様です。アニメ作品の雪の美しさを、舞台上でどのように演出するの…?と不思議ですよね。ですが、演出家の手にかかれば目の前に雪の世界が現れる、まさに魔法のようです。素敵なセットで世界観をより楽しむことができます。
■役者
役者を生で見ることができるのも、観劇の醍醐味です。
普段はTVや映画で活躍している方も、舞台の上では普段とは違った芝居を見ることができます。
また、舞台は自分の好きな視点で観ることができるので、好きな役者だけを見つめ続けたって良いのです。宝塚歌劇団では、特別好きで応援している役者のことを「ご贔屓」と呼んだりもします。劇場に足を運ぶことで、素敵な役者を見つけられるかもしれません。
■リピート
「舞台はナマモノ」と言われています。その場で演じているため、役者のお芝居も千秋楽に近づくに連れて進化していきます。
また、その日しか見ることのできないアドリブや、1つの役を2人の役者が交代で演じるダブルキャストなど様々な演出があります。
つまり、同じ演目・役者であっても「完全に同じ公演」は存在しないのです。
公演ごとに舞台全体の「変化」を楽しんでくださいね。
素敵な作品との出会い♡
こまでお読みくださった方は、きっと少しずつミュージカルにご興味を持ち始めていただけたのではないでしょうか。
それでは次に、観たい作品を探してみましょう。
作品選びのご参考までに、国内のミュージカル三大柱と、それぞれの特徴をご紹介します。
■劇団四季
ディズニー作品など、親しみやすい作品が多いことが特徴です。
東京・札幌・大阪・名古屋に専用劇場を持ち、常に公演が行われているので、ご都合に合わせてお好きな公演を選びやすいです。ですが、人気の公演はすぐにチケットが売り切れてしまうので、早めに購入しておきましょう。
→公式サイト
■東宝ミュージカル
ミュージカル界で長年活躍するスター俳優から旬の若手俳優まで、様々な出演経歴をもつ役者の演技を観ることができ、TVで有名な役者も出演することが特徴です。
劇団のように発声や動きが統一されていないため、役者の方の個性をより楽しむことができます。
→公式サイト
■宝塚歌劇団
未婚の女性だけで構成される劇団です。
豪華な舞台装置と衣装が惹き立てる、華やかで美しい世界感が特徴です。
清楚で可憐な娘役と、本物の男性より「かっこいい」と思わせる男役の存在は、宝塚歌劇ならではです。
→公式サイト
各劇団の公式サイトで、公演スケジュールを確認することができますのでチェックしてみてくださいね。
座る席によって、異なる感動を味わえる
さて、観たい公演が決まったら、次は座席を選びましょう。
公演をどのように楽しみたいかや、チケットのご予算に合わせて選んでくださいね。
■前列
誰にも邪魔をされずに、お目当ての役者の表情を観る「かぶりつき」なら前列の席がおすすめ。細かい芝居や表情、衣装の飾りまで観ることができます。チケットは10,000円~15,000円程と高価ですが、より世界観に入り込むことができますよ。
■1階真ん中
「とちり席」と呼ばれる1階7~9列目のセンター辺りは、役者の表情も全体像もよく見えます。初めての鑑賞や、恋人やご両親を招待したい、というような場合はこの辺りだと楽しんでいただけるかと思います。チケットは8,000円~10,000円程です。
■1階後方・2階
ダンスの構図や装置の全体像を楽しみたい場合や、同じ公演を二度目に観るような時には、1階後方や2階席もおすすめです。舞台のセット全体や、ダンスのフォーメーションが綺麗に見られるので、前列とは違った感動を味わうことができます。チケットは3000円~とお手頃な値段のことが多いです。
いざ、劇場という名の幻想の世界へ
チケットの購入までできれば、あとは当日劇場に向かうだけです。
鑑賞するためのチケットの他に、当日お持ちになるといいものをご紹介します。
■オペラグラス
1階後方や2階席の場合は、オペラグラスがおすすめです。遠くからでも、好きな役者の表情を追いかけたり、気になった役者さんの顔を覚えて、後ほどプログラムで名前を確認したりするのに役立ちます。
■クリアファイル
素敵な舞台を観劇してしまったら、終演後には、きっとパンフレットを手元に残したいと思う方もいらっしゃるはず。次回の公演のチラシも配布されることもあるため、クリアファイルに入れて大切に持ち帰りましょう。
■ストール類
多くの劇場では、空調が低めの設定になっていることが多いです。お体を冷やさないように、カーディガン等の羽織を持参することをおすすめします。
いかがだったでしょうか。
ミュージカルの魅力を少しでもお伝えできていたら嬉しいです。
ここで、私流のミュージカル後の楽しみ方をご紹介させていただきます。
まず終演後に、いつもより少しだけ良い紅茶やスイーツを買って帰ります。
自宅に戻り、素敵だと思った役者さんの名前を調べたり、作品の時代背景について深堀してみます。サントラを流し、購入したプログラムを開いて余韻に浸る…
このティータイムを楽しむまでが、私にとってのミュージカルです。
皆様も、心地よい余韻に包まれながら素敵な時間をお過ごしくださいね♡
次回は、私の大好きなミュージカル界の名作「オペラ座の怪人」のご紹介をさせていただければと思います。