私たちの体は体重の約60％が水分と言われています。
体内の水は、２/3が細胞内に存在する「細胞内液」で、残りの１/3が「細胞外液」です。
「細胞内液」は、細胞が機能するための環境を維持し、「細胞外液」は、体内を循環する”血液”と”リンパ液”、細胞と細胞の間に存在する”細胞間液”に分けられ、栄養素を運んだり、老廃物を外に出すなど、いずれも美容と健康のために重要な役割を担っています。

成人が１日を過ごすのに必要な水分量は2.5リットルと言われていますが、食事から摂れる水分が約１リットル、体内でたんぱく質や脂肪が代謝される際に作られる水分約０．３リットル、そこから尿などで排出される水分を差し引くと１日最低１．２リットルは飲み水として摂ることが必要になります。
もちろん、運動をした時などはこれにプラスして飲みましょう。

出典：環境省熱中症環境保健マニュアル 2014

とは言え、体重や体温によって水分の必要量は個人差が出てきます。
もっと詳しく知りたい方は、ご自身の必要水分量を計算できるサイトもあるので参考にされてみてください。

CASIO 生活や実務に役立つ計算サイト「Ke!san」
https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228737

水分補給のタイミングですが、「のどが渇いたなー」と思ったときはもう遅いと言われています。
つまり、のどの渇きを感じる前から「こまめに」水分補給をすることが大切。
ちなみにここで言う水分は、コーヒーやジュース、お茶、スポーツドリンクなどは、利尿作用や糖分、添加物等があるため含まず、ミネラルウォーターのような飲み水だけを指します。
どうしても、味の無い水だけそんなに飲めないよ！という方は、レモンを数滴入れたり、ミントの葉を入れたり、炭酸水と混ぜるなど、これならたくさん飲めるというものを探し出してみてください。もちろん白湯でもＯＫです。

また、美容を追求する読者様には芳香蒸留水を数滴入れるのもおすすめ。メンタルケア、体臭ケアにも一役買います。

飲むローズウォーター
https://www.beaute-beaute.jp/SHOP/v-000081.html

睡眠時も体は水分を必要とするので、寝る前と朝起きてすぐにコップ１杯の常温の水、または白湯を飲むようにしましょう。
朝起きてすぐ水を飲む前には、必ずうがいをするか歯磨きをして口中を清潔にしてから飲んでくださいね。

そして、実際に水分が体内に足りているかどうか？

体調や生活環境、食べたものや運動量によっても日々変わるので、１．２リットルのお水を飲んでいれば安心というわけではありません。

インナービューティーの基本は「自分の体と相談」です。

ご自身の体内に水分が足りているかどうか？は、トイレに行く度に「尿」をチェックしてみてください。
正しい水分補給をしていて、尿の色が無色透明ならば、水分はきちんと足りています。
逆に尿が濁っている、淀んでいる、色が濃いなどは、水分が足りていない可能性が高いです。もう少し量を増やして水分補給してみましょう。

尿チェックをしながらこまめに水分補給？めんどくさい…と思う方も、まず実践してみてください。
慣れてくれば習慣となり、その頃には体調やお肌に変化が現れていることでしょう！

mocaライター：ＳＡＴＯＭＩ