【Book review】英国スタイルの家事整理術 おしゃれに、すっきり生活

CULTURE

2024.09.14

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おうち時間を大切にすれば、きっと家族にもよい影響が生まれます

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『英国スタイルの家事整理術 おしゃれに、すっきり生活

手間をかけないけれど、すごく手をかけたように見える

イギリス流家事の極意がこの一冊で身につきます

 

著    者:佐藤よし子

出版社: PHP文庫

定    価: 530円(税込)現在電子書籍のみ発売中

 

命にかかわるという猛暑日が続き、熱中症対策として不要不急の外出を避けるアナウンスが行われるなか(コロナ禍を思い出します)

エアコンをつけて家の中でただじっとしているわけにもいかず、では読書でもと思い、Kindleの読み放題で見つけたのが本書です。

家でする事、すなわち家事。本を読みながら家の中がキレイになって、お友達が呼べるようにもなったら一石二鳥。どれどれと気温が下がった夕暮れ時から読み始めました。

 

 

【本書のあらすじ】

 

英国の留学経験を持ち、和訳すれば花嫁学校と呼ぶべきでしょうか、結婚前の女性が主婦として必要なことを身につけるために学ぶフィニッシングスクールの校長でもある著者のエッセイ集です。

序章を含めると11章の章立てで、どの章から読み始めても役立ちます。とはいえ、はじまりの「家事っておしゃれでステキなこと」のフレーズは、暑さでだらけていた気持ちにやる気をおこさせてくれるので心構えに序章をまず読んでからですかね。

 

第1章「整理整頓術」

第2章「インテリア術」

第3章「ローテーション整理」

第4章「家事のヒント集」

第5章「英国流ライフスタイルに学ぶ」

第6章「ガーデニング」

第7章「季節の家事12ケ月」

第8章「〝食″は家庭にあり」

第9章「簡単おもてなしの極意」

第10章「さぁ、紅茶の時間です」

 

――と各章たっぷりの内容で、すべてを読み取れば、堅実でシンプルなライフスタイルを好む英国マダムの仲間入りができるというもの。心地のよい部屋なら家族によい影響を与えると「あとがき」にもあります。

 

 

 

【著者について】

 

佐藤よし子(さとう よしこ)氏は1954年神戸生まれ。

高校卒業後、英国ザ・イーストボーン・カレッジに留学、英国流のハウスキーピング全般を学ぶ。1988年に、ハウスキーピングや料理、テーブルセッティングなどを学べる「ザ・クイーンズ・フィニッシングスクール」を開校。

テレビ・雑誌などで活躍中。

著書に『英国紅茶と手作りお菓子』(じゃこめてい出版)、『大切な人の心をつかむ上級マナー講座』(リヨン社)、『英国紅茶への誘い』(NHK出版)など――電子版の著者紹介より(一部抜粋・出生地は本文の記載より)。

 

 

【レビュー&エピソード】

 

家が散らかっているということは「私はいい加減な人間、プライドもなく暮らしています」と宣言しているのと一緒。という部分に先の読者がハイライトを引いていました(ワタクシにとっても、たいへん耳の痛い箇所)。

また住まいが狭くても、パブリックとプライベートの区分けをすること、大事な目隠しの工夫もわかります。3LDKの間取りのお掃除ローテーションは参考になりますし「掃除は1日1時間」のフレーズは励みになります。

イギリス人は大掃除をしないという見出しに何故? と思わされますが、大掃除を必要としないほどいつもキレイ、が答えにズキッ。とはいえ、あとがきにはイギリス流家事の特徴は〝手抜き″と明言されていて、私にもなんとかなるかな、と嬉しくなりました。