【義侠心は人の魅力!】共倒れにならない”その男気”が信頼関係を築く♪ ~古典『菜根譚(さいこんたん)』からの教え~
LIFESTYLE
2024.07.16
【義侠心は人の魅力!】信頼関係は人の魅力となる
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義侠心(ぎきょうしん)という言葉をご存じでしょうか。
義侠心とは、「男気のある」とか「正義感のある」といった感じの意味の言葉です。
そういった人は、とても頼りがいがあり、魅力的な人に見えると思いませんか?
しかし、そういった人間になるには、どうすればいいのでしょうか。
信頼関係の築き方として、戦国武将の名言をヒントに菜根譚を読み解きたいと思います。
【義侠心は人の魅力!】情けをかければ人の心に届くもの、と信じてみる
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例えば、ビジネスを成功させる上で最も大切なものは、独自の戦略でも多額の設備投資でもなく、信頼関係を築くことが大切です。
戦国時代の武将・武田信玄の名言は、「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」という言葉を残しています。
信玄は身分に関係なく、力を持った家臣がいれば百姓でも積極的に優遇したと言われています。
彼の戦の勝率は、なんと9割5分(70戦戦って3戦が負け)という偉業を成し遂げたのです。
つまり、この信玄の行動基準からわかることは「人材こそが強固な守りにつながる」ということです。
家臣を大切にし、情けをかけて信頼関係を築くことで、石垣や堀よりも強い守備力の基盤を築くことができたのでしょう。
情けをかければ人の心に届き、逆に恨みを買えば敵となるということなのです。
【義侠心は人の魅力!】共倒れにならない男気は、女性でも必要!
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菜根譚では、義侠心についてこう書かれています。
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「友に交わるには須(すべか)らく三分の侠気を帯びべし。
人と作(な)るには一点の素心を在するを要す。」
(菜根譚前集15より抜粋)
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友人と交わるときは、どんなときでも弱きを助け強きを挫くという精神=義侠心を「3分」持ち合わせていなければならない、と菜根譚は説いています。
なぜ、3分なのか?
それは、狭気をあまり発揮しすぎてしまうと血気にまかせて暴走してしまい、共倒れになってしまうからです。
確かに、友人関係だけでなく職場でも関係性を維持するにはある程度、相手に合わせる心をもっていなければ、なかなかうまく進まないこともあるように感じます。
信玄が家臣たちの意見に耳を傾けたのと同じように、立場関係なく相手との信頼関係を結ぶ上では、少しでもいいから純真な心を持たなければならないのかもしれません。
【義侠心は人の魅力!】日々の生活で意識してみる
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人と付き合うには、三分の義侠心を持たなければならない。
そして、立派な人間になろうとする者は、ここ一番の信念を持ち続けていなければならない。
社会に出るとそのステージごとに出会う人間が変わっていきますが、だからこそ相手との信頼関係を築く大切さも忘れないようにしたいものです。
懐の深さが、自分の人生をより艶やかにしてくれるのかもしれませんね。