女性に人気の運動といえばヨガやピラティス、ランニングにウォーキング、ストレッチにジム通いなど、たくさんありますよね。

ですが、今回私が声を大にしておススメしたいのは、「ラジオ体操」です！

「ラジオ体操」と聞いて思い浮かべるのは「小学校の夏休みの朝」とか「ダサい」「古い」等、ちょっとマイナスなことが多いかもしれません。

ですが、実は女性に嬉しい効果がたくさんある全身運動なのです！

それでは詳しくご紹介していきましょう♪

【ラジオ体操とは】

日本のラジオ体操は、1928年に逓信省簡易保険局（現・かんぽ生命）が「国民保険体操」として始め、後にNHKラジオ放送で広まり、1951年に現在の「ラジオ体操第一・第二」に再構成されました。

ちなみに、ラジオ体操第一と第二では目的が変わります。

・ラジオ体操第一：全身の筋肉や関節をバランスよく動かす。老若男女問わずできる。

・ラジオ体操第二：体を鍛え筋肉を強化する。職場の青年、壮年層が対象。

馴染みがあるのは第一の方という方が多いかもしれませんね。

【ラジオ体操の効果】

■内臓の活性化とダイエット効果

体を捻る、曲げる、側面をぐっと伸ばすなど、腹部の体幹を刺激する動きが多いので、胃腸をはじめとした内臓の働きが活発になります。血行が良くなったり、代謝が上がったり、便秘が解消したりと、体の内側からキレイになれます。

また、体を捻る動きが含まれているため、お腹のくびれを作る効果もあり、代謝が上がることによって脂肪燃焼効果も期待できるのです✨

■むくみや疲れの解消

血行が悪いと手足の冷えや肩コリなどの不調につながり、筋力の低い人ほど影響を受けやすくなります。

正しいフォームと呼吸でラジオ体操を行うと血行が良くなり、全身に酸素や栄養が行き渡るため、老廃物を排出しやすくなります。

■体の歪みの改善

体を左右に倒す動きや、上半身を捻る動きなど、一つ一つの動作を左右対称に行うように構成されているため、筋肉がバランスよくストレッチされ、日常生活による体の歪みを整えてくれます。ラジオ体操ひとつで美しい姿勢とプロポーションを作ることができるのです。

■ストレッチ効果や筋力アップ

ラジオ体操は13種類の動作で構成されており、正しく行うと約400種類ほどある体の筋肉が動き、全身の筋肉をまんべんなく鍛えることができます。

また、ストレッチや筋力トレーニングの要素が盛り込まれているため、筋肉と関節がほぐれ、体全体の柔軟性もアップします。

■リラックス効果

ラジオ体操による筋肉の伸縮は、幸福ホルモンのセロトニン分泌を促し、深呼吸と組み合わせて自律神経に働きかけ、リラックス効果をもたらします。また、熱を発生させることで体温調節機能が働き、自律神経を刺激して心身がバランスよく働くように助けてくれます。

【ラジオ体操の効果を高めるポイント】

1.正しい動きで行うこと

間違ったやり方だと効果が薄れたり、腰や膝などを痛める可能性があります。

それぞれの運動ごとに使う筋肉や関節が異なるため、１つずつ動きを確実に行うことで、ラジオ体操の効果をより高めることができます。手足をしっかり伸ばすことや動きにメリハリをつけることを意識して、丁寧に行いましょう。

2.呼吸を止めないこと

ラジオ体操は有酸素運動でもあります。呼吸によって代謝が良くなり脂肪を燃焼します。呼吸を止めて行う無酸素運動は負荷がかかってしまい、脈拍・血圧が上昇します。代謝を良くするには呼吸を止めないように意識して行うことが大事なのです。

3.毎日継続する

ラジオ体操に限らずどのような運動にも言えることですが、１回やっただけでは大きな効果は得られません。ラジオ体操第一、第二ともに１回あたり３分ほど。隙間時間でもできる体操なので、毎日時間を見つけて実践することをおススメします。できる人は１日１回ではなく、複数回行うのが理想的です！

【ラジオ体操Q＆A】

Q.ラジオ体操はどこでできる？

A．室内でも屋外でも、音楽に合わせてできる場所でOK！音楽はダウンロードして入手することもできますし、動画サイトにもアップされています。

両手を広げたり少し足を移動したりできるスペースがあれば室内でもOK！室内ならお天気に左右されることなくできるのでおススメです♪

Q.ラジオ体操をする時間はいつがいいの？

A.いつでもOK！朝は身体を目覚めさせる効果や事故やけがの防止に、昼は疲労回復やリフレッシュに、夜も疲労回復とリフレッシュ、よく寝付ける効果が期待できます。ただし、就寝２時間前までには済ませるようにしましょう。就寝直前にやってしまうと体温が上昇してしまい、身体が睡眠に適した状態ではなくなってしまいます。

ラジオ体操は年齢や体力に関係なく誰でも取り組むことができる運動法です。日常生活よりも高い運動効果があるので、運動不足を解消するのにとても適しているのです。

１回の時間は短く運動量が少なくても、隙間時間などに毎日続ければ、１週間で大きな運動量となります。

「継続は力なり」、ぜひ毎日の生活の中に取り入れてみてくださいね♪

【参考】

かんぽ生命　ラジオ体操・みんなの体操