元ハラスメント相談員による会話コミュニケーション術♡~需要と共感のすすめ~

HEALTH

2022.12.01

皆さまこんにちは!moca編集部ECOです♡

 

社会生活を営む中で、人との関りは避けて通れるものではありません。

自分の人生を素敵に変えてくれる、ラッキーパーソンに出会えることもあれば・・・♡

自分の人生に影を落とすかもしれない、アンラッキーパーソンに遭遇する可能性もあります。

 

例えば、自分以外の誰かの要因でネガティブな感情を抱いてしまった時

自分自身で解決(処理)できることもあれば、「誰かに聞いて欲しい・・・」と思うことってありませんか?

 

私事で恐縮ですが、以前私は人事労務の業務に従事していた経験があり、職場内で様々な人間関係の問題に苦しむ人たちと接していた時期がありました。

担当者の立場で、職場の方たちのお話を伺う日々・・・

 

その中で、どうしたら相談をしてくださる方たちにベストを尽くせるか思い悩み、自主的に「ハラスメント相談員」の養成講座を受講して、資格を取得しました。

 

「相談の聞き方」や「ハラスメントの切り分け」「解決のための言葉の伝え方」などを勉強する目的でしたので、実際に相談員としてお仕事をしていたわけではありませんが、講座を受講してから、とてもお仕事がしやすくなりましたので、その中で得られたことをシェアさせてくださいませ♡

 

 

【ハラスメント相談員って・・・?】

 

ハラスメント相談員は、日本ハラスメント協会監修の民間資格です。

相談者の話を親身になって聞くと同時に、中立的な立場から事実関係の確認を行い、適切な報告書の作成をし、問題解決のための対処をします。

相談者のプライバシーを守ることが絶対条件で、場合により産業医や顧問弁護士とも連携して業務をします。

 

2020年には大企業に対して、ハラスメント相談窓口の設置が義務付けられたこともあり、ハラスメント相談員の需要は高まっていると言えます。近年中に、中小企業にも展開されていく見込みだそうです。

 

ハラスメント相談窓口設置が義務付けられるのは、従業員の労働環境を守るためとはいえ、本来ハラスメントは起きるべきではないことを考えると、悲観すべき事態です・・・

 

 


【ハラスメント相談員に必須の受容と共感の精神】

 

―相手を受容することー

 

「受容」とは、「あなたが抱えている感情などをありのままに受け止めますよ」という姿勢を見せて、相手に「私を受け入れてくれる人がいる」と感じてもらうことをいいます。

 

相手を無条件に受け止め、表現された言葉や行動よりも、相手の気持ちを受け止めることを意識して、相手が話し始めたら、その流れに沿ってまずは相手の話を最後まで聞くことがとても大切です♡

 

相手が話している時には会話を遮らず、終わりまで「ああそうか」「なるほど」という具合に、受容的に耳を傾けます。

聴き手が受容的に耳を傾ければ、話し手は「この人は、私の身になって聴いてくれる人だ」「この人は味方である」「味方だから、何を話しても大丈夫だ」と感じます。

 

安心して気持ちや考えを吐き出すだけで楽になることはよくあることですが、積み重なった感情が吐き出されるからです。

 

つまりこの「受容」というのは、ハラスメント相談員でなくても会話の基礎となる部分というわけです!

 


―相手に共感すること―

 

誰かが自分の意見や価値観に共感してくれていると感じると、心が満たされ安心する感覚になりますよね♡

 

相手に共感を示すためには、「そのように考えていたのね」「辛かったね」「私に話をしてくれてありがとう」といった言葉をかけ、共感しているという気持ちを伝えます。

 

その際には、自分の心の基準ではなく、相手の心の基準で相手の言葉を理解しようとすることが大切♡

 

相手の発言や気持ちを修正したり訂正したりしようとせず、好き嫌いなどの感情も持たずに、相手が感じたまま、相手が意味するままを正確に理解し、同じ目線で今の苦境を理解しようという姿勢を示します。

 

この時、相手の言い分に誤解がある時もあるでしょう。そのような時には、どうしても「それは違う」と正論を言いたくなるものですが、会話の途中で相手の発言や気持ちを修正したり否定したりすることは控えたほうがベターです。

 

ハラスメント相談員が、相談者の話していることをすぐに否定してしまうと、コミュニケーションの齟齬が生じて、行き過ぎた場合はパワハラ(二次被害)につながってしまう可能性もあります。

 

 

「受容」と「共感」については、プライベートでのコミュニケーションにおいても非常に役立つ概念ですので、常に心に留めておきたいものです!

 

また、受容と共感の間には「傾聴」があると言われており、アメリカの心理学者であるカール・ロジャーズさんが、傾聴の際に必要な要素を「ロジャーズの三原則」として説いています。

 

 

【ロジャーズの三原則】

 

―共感的理解―

相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとすること。

 

―無条件の肯定的関心―

相手の話を善悪の評価や好き嫌いの評価をせずに聴くこと。

相手の話を否定せず、なぜそのように考えるようになったのか、その背景を肯定的な関心を持って聴くこと。それによって、話し手は安心して話ができる。

 

―自己一致―

聴き手が、相手に対しても自分に対しても真摯な態度で、話が分かりにくい時は分かりにくいことを伝え、真意を確認すること。

分からないことをそのままにしておくことは、自己一致に反する。

 

 

私自身、「受容」「傾聴」「共感」この3つのポイントを、ハラスメント相談員養成講座の中で学び、人とのコミュニケーションがしやすくなったように感じます♡

 

 

【さいごに・・・】

 

受容と共感の精神を持ち、相手のお話を傾聴することができたら、職場内コミュニケーションだけでなく、プライベートのコミュニケーションも円滑になります♡

私自身、「受容」「傾聴」「共感」が常にできているわけではないので、もっと精進せねばと思っていることろですが、是非皆さまも日常的に意識して、取り組んでみてくださいませ!

 

そして万が一、moca読者の皆さまの周りで、何かに悩まれている方がいたら・・・

是非受容と共感の精神で、お話を聞いてみてあげてくださいね♡

 

ご自身のことも大切に、関わる全ての方を大切に、素敵な会話のコミュニケーションの輪が広がったらなんて素敵だろうと、記事を作成しながら感じた次第でございます。

 

それではまた次回の記事でお会いいたしましょう~♡