大人のコミュニケーション術 渡る世間は罠だらけ

CULTURE

2022.07.19

大人のコミュニケーション術

 

 

著者:辛酸なめ子

出版社:光文社新書

定価: 814円(税込)

 

 

幸薄そうな印象から辛酸なめ子というぺンネームをつけたと語る著者は、偏差値の超高い私立の女子中・高を経て美術系の大学に進まれています。

 

「コミュニケーション力(リョク)偏差値42」と自称されていますが、名門女子校での生活経験がベースにあってこそ、いわゆるオッサンとの付き合いにまず困惑されるのでしょうね。

 

 

本書は、2年に渡り月刊誌に連載されたエッセイをベースに、追補して1冊にまとめたものです。酒の席でのエピソードを始め、下ネタも交えて、おもしろおかしく、つづられています。

 

同窓会編では、育ちの良い方々に囲まれた女子校時代だったのだなぁ、とかその後の付き合い方の変化も感じ取れます。

 

また、合間にある自筆の漫画が著者の置かれた状況とその時の心情をさらにわかりやすく伝えてくれます。コミュニケーション力を上げる実用本ではありませんが、アルアル感を著者と共有して楽しむ本といえそう。みうらじゅん氏の後輩にあたる著者ならではポジションといえるのかも。

 

画で表現できるってうらやましい。

 

Kindleの読み放題にも入っているので、お気軽に。