「ひとり旅」ぜいたく時間のススメ
TRIP
2022.05.28
旅に出ると思いもかけず息をのむほどの美しい風景にであうことがあります。自然豊かな日本ですから、素晴らしい景色はあまたありますが、目にした瞬間に体中の細胞が一気に目覚めるようなそんな景色との巡りあいこそ、旅の醍醐味といえるでしょう。
さあ、「ひとり旅」に出よう
先日ひとり旅をして、そんな風景を目にすることが出来ました。場所は山梨県早川町の奈良田集落。当サイトでも「各地の「旬」便り」で紹介したことのある山奥の集落です。
「青空にまるで貼りつけたような稜線、歌う川、凍る星空」と書かれたお便りを見て、いつかは訪れたいと思っていた場所。その地へ行くのを思い立った翌日、都内からの始発列車に飛び乗りました。ひとり旅だと、思いのままに動ける身軽さがいいのです。
身延山に1泊し、翌朝、身延駅前から7:05の始発バスに乗り、目的地となる奈良田温泉バス停8:35着。バスの運転手さんの「帰りの最終バスは15:55だから気をつけて」という優しい声掛けがありがたい。
さあ、約7時間のワタシ時間を満喫します!
「計画はざっくり」が私流、奈良田の里温泉女帝の湯 → 古民家カフェ鍵屋 → 周辺散策
まずは9時のオープンを待ち「奈良田の里温泉 女帝の湯」へ。1回の温泉入浴は550円、休憩室利用を選ぶと1,500円で何度でも温泉に入れます。もちろんここでは、休憩室利用ののんびりコースを選びましょう。
案内された広い和室。雪見障子戸からの景色が素晴らしい。思わず障子戸を開け縁側に出ると、まるで一幅の絵のような美しい風景が広がっていました。青い空と、緑の山、湖のブルー。この景色が見られただけでもこんな山奥まで来た甲斐があったと思えるほど見事。
休憩部屋の縁側からの眺めは最高
とくべつな何かがあるわけではない、空と山と川の風景。だけど、とびきり特別な風景。いつまでもこの縁側に座っていたい・・・。
源泉かけ流しのとろ~りなめらかな温泉は、皮膚病、胃腸病、婦人病に効能アリ
温泉に入ると、その湯はとろりとなめらかに肌にまとう感触がやさしい。温泉分析表によると、泉質はナトリウムー塩化物、炭酸水素塩泉。源泉かけ流しの温泉で、皮膚病、胃腸病、婦人病などに効くそうです。
泉温42℃ですが、体感としてはややぬるめ、長くじっくりといつまでも浸かっていたくなる温泉です。あ~極楽、極楽 ♨
休憩室利用なら、外出しても再入浴OK。食事をしに古民家カフェ鍵屋に立ち寄りましょう
ずっしりと太い柱、漆黒に燻された梁、調度品などは二百年以上の年月を経て、品格と重厚さを感じるたたずまい。古民家カフェ鍵屋では地元産の旬の食材を取り入れた食事やデザートを提供しています。
ランチに「鹿肉のトマト煮」をいただき、食後のデザートに「えごまチーズケーキ」とコーヒーをチョイス。贅沢なひととき❤
※鍵屋については「各地の「旬」便り」をご覧ください。
使われている食器は早川町在住の作家による手作り。どれもとても個性的です
気ままにのんびり散策もまたよし
2・3分歩けば「南アルプス山岳写真館」「奈良田民俗資料館」がありますし、徒歩5分ほどでダム湖の奈良田湖で、湖には吊り橋が架かっています。この吊り橋、思いのほか揺れて怖い! わたしは足がすくんでしまい、残念ながら途中で引き返しましたが、みなさんは対岸まで渡ってみてくださいね。
再び奈良田の里温泉へ戻り、もうひとっ風呂つかるとしましょう
もう一度、ゆっくりお湯につかってみると・・・・。す~っと、疲れが身体からほどけ、湯に溶けていく感覚・・・。そして畳の上にごろんと横になり、まどろみのひととき・・・至福の時が流れていく・・・😌。
これだから、ひとり旅はやめられません。
バスの便も少ないし、決して行きやすいところとは言えませんが、それでもまた訪れたい場所です。
みなさんも気ままにひとり旅をして、明日の活力を体内チャージしませんか。
~各地の「旬」便り~
第2回 南アルプスユネスコエコパークステーション「古民家カフェ鍵屋」