怒りのコントロールで危機回避!第二次感情を理解してコミュニケーションの達人に❤

LIFESTYLE

2023.10.04

皆さまこんにちは!moca編集部ECOです♡

 

私は一時期、アンガーマネジメントファシリテーターとして、20代~60代の方たちに講義をさせていただいた経験があります。

 

アンガーマネジメントとは

「怒りを悪と捉えず、自分の怒りをコントロールして、相手の怒りの感情も理解し、怒りの連鎖を断ち切る」こと。

「怒りの感情」と改めて向き合い、怒りのリスクや必要性についてさまざまなケーススタディを行ってまいりました。

自分も含めて、「怒り」について知っていても「理解」できている方が稀なのだと感じます。

 

その中で得た言葉遊びのような気付きをご紹介させてくださいませ🌹

 

 

◆まず怒りを「知っていること」と「理解している」ことの違い◆

 

アンガーマネジメント入門編の講座では、漢字のワークを用いて「知っている」と「理解している」の違いを解説しています。

例えば、お花の「薔薇」は誰もが知っていますが、漢字で書ける人は果たしてどれくらい居るのでしょうか・・・?

それが、怒りを「知っている」と「理解している」の違いだと例えています。

 

 

◆怒りは危険・・・!?◆

 

~英単語からみる「怒り」と「危険」の関係に気づきました~

 

【anger】

怒り・激怒・腹立ち・鬱憤・立腹・怒気・欝憤

 

【danger】

危険・脅威・危害・危難・ハザード・危殆・一難・剽・危険性

 

よく英単語を見比べてみてください。

危険(danger)の頭文字の「d」を取ってみると・・・anger!!!

 

危険には、怒りが隠れていることが分かります。

怒りの感情は時に危険を孕んでいるのです。

 

例えば、道端でぶつかった相手に対して、怒りの感情に任せて殴りかかり、ぶつかってきた相手を死亡させてしまった・・・なんてニュースもあるくらい。

時として「怒り」は、相手の人生だけでなく自分の人生まで崩壊させかねません。

 

 

◆怒りの感情は悪いことではない◆

 

人間の持つ防衛本能に基づく怒りは、適切に表現することが望ましいです。

 

・危険を知らせるため

・大切な誰かに危害を加えられそうになり守るため

などなど・・・

 

たとえば、熱いお湯の入った鍋に手を入れそうになった子供を注意する際は、アンガーマネジメントは不要。自分の怒りを深堀する前に、いち早く「危ない!やめなさい!!」と怒って危険を知らせる必要がありますよね。

 

◆コントロールしたい怒り◆

 

【強度が高い】

 

一度怒り出すと止まらず、強く怒りすぎる傾向です。

大声で怒鳴りつけることも多く、相手が謝っていても、怒り続けています。

怒りが爆発すると、まわりの人はもちろん、怒っている本人も、その怒りをコントロールするのが困難になります。

 

【持続性がある】

 

過去の怒りを根に持ち、思い出し怒りをする傾向です。

 

既に大人になっているのに、子どものときの怒りをずっと覚えている場合や、死ぬまで一生怒りが続く場合もあります。その場合、怒りが、恨み、憎しみに変化しています。

 

【頻度が高い】

 

しょっちゅうイライラする、カチンとくる傾向です。

一日中、どこで何をしていても、イライラしています。

 

他の人にとっては「ちょっとしたこと」「何もそんなことで怒らなくても」ということもイライラの原因になったりします。

本人は、「どいつもこいつもけしからん」「あれもこれも腹立たしい」「世の中、自分を怒らせることばかり」と、一日をすごしていたりします。

 

【攻撃性がある】

 

攻撃の対象には、「他人」「自分」「モノ」があります。すなわち、他人を傷つける、自分を傷つける、モノにあたる傾向です。

他人に向かう場合は、他人にひどいことを言う、暴力を振るう。

自分に向かう場合は、自分を責め、罪悪感をもつ、後悔する。また、自分の体を傷つけたりします。

モノに向かう場合は、モノを手荒に扱う、叩きつける、壊す。ドアや窓を勢いよく閉める、壁を蹴るなどです。

 

以上の4つの怒りの傾向、「強度」「持続性」「頻度」「攻撃性」のいずれかが高い場合は、本人の心身の健康を損なうばかりでなく、まわりの人との人間関係も損ないます。

 

~参考~

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会HP

 

 

◆怒りは第二次感情◆

 

怒りは第二次感情と呼ばれており、怒りの根底には第一次感情が潜んでいると言われています。怒りを感じる前に、実は「悲しい・つらい・疲れた・さみしい」などの感情が先に潜んでいるのです。怒りが起こる前の、このような第一次感情を理解することも、怒りの感情と上手にお付き合いするヒントになるかもしれませんね。

同時に、相手の怒りも理解するコツとなります!

 

◆さいごに・・・◆

怒りは誰しもが持つ自然な感情ですが、「持っていてもいい怒り」「危険な怒り」を分けて考えて、自分や相手の感情を理解できると良いですよね😊

家庭の中でも、職場でも、人は人との関係の中で成り立つ生き物。

極力怒りで後悔をしないために、上手にアンガーマネジメントをしてくださったら嬉しいです✨

この記事に少しでも共感をしてくださった方は、危険(danger)の中には怒り(anger)が潜んでいることをどなたか、身近な方に共有してみてください🎀

それではまた次回の記事でお会いいたしましょう~♡