日本の美
横浜「三渓園」に咲き誇る桜

TRIP

2022.03.13

3月に入り暖かい日も増え始め、春の訪れを感じるようになりましたね。

毎年色鮮やかなピンクの桜が咲き始めると、日本の美しさを改めて実感します。

 

 

大きな公園や河川敷、どこでお花見しようかと考えるだけで幸せな気分になるのですから、春は不思議な季節です。

 

今年のお花見はいつもとは雰囲気を変えて、素敵な庭園で趣深い和の時間を過ごしてみるのはいかがでしょう。

 

 

三渓園(神奈川県横浜市)

「三溪園」は、神奈川県横浜市にある、東京ドーム約4個分の広大な敷地を持つ日本庭園です。

 

自然豊かな園内には、京都や鎌倉などから移築された歴史的建造物が17棟配置されています。

そのうち10棟が重要文化財、3棟が横浜市指定有形文化財に指定されています。日本庭園の自然美と、建造物の造形美の調和は圧巻です。

横浜は、みなとみらいのような近代的で華やかな場所が多い印象ですが、ふと日本らしい風景を恋しくなることはありませんか。そんな時には、ぜひこの庭園に足を運んでみてください。

 

この場所には、古都の風情漂う美しい風景があり、四季折々の花木を眺める贅沢な時間を楽しむことができるのです。

 

満開の桜を愛でる

三渓園では3月上旬から4月中旬にかけて、ソメイヨシノやオオシマザクラなど9種類、約250本の桜が庭園を彩ります。

桜の種類によって早咲き、遅咲きがあるため、開花時期の間はいつ訪れてもお花見を満喫できます。時期をずらして色々な桜を眺めるのも素敵ですね。

 

日中に見る桜はもちろん素敵ですが、今年は3年ぶりにライトアップされた夜桜も楽しむことができます。

ソメイヨシノの開花時期に合わせ、3月25日(金)〜4月5日(火)の12日間だけの開催です。

 

水鏡の逆さ桜や、水面に漂う花びらは、幻想的な空間を演出してくれます。春の宵闇に浮かびあがる桜の美しさを堪能しましょう。

 

お茶屋さんでひと息

園内にあるお茶屋さんの「三溪園茶店」では、ほっとひと息つける和菓子とお抹茶を頂くことができます。

 

この時期だけ味わうことがきる桜メニューには、桜の花びらが添えられています。春を連想させる可愛らしいネーミングセンスにも注目です。

春恋だんご  300円

さくらちゃんと茶々丸 600円

 

俳句展

綺麗な桜を目で見て楽しんだあとは、17音に込められた心の響きを感じてみるのはいかがでしょうか。

3月10日(木)~6月1日(水)の間、園内にある展示室では俳句展が開催されています。

 

今年で46回目を迎えた三溪園俳句展では、昨年1年間に園内の投句箱に寄せられた514句の俳句の中から、選ばれた優秀作品27点が展示されます。

飾られた俳句と共に、日本画家の稲垣晴子さんが描いたイラストを観ることができます。

彼女の得意とする水彩画の淡いタッチは、俳句に込められた四季の移ろいを想像させてくれます。

 

 

 

桜は夢のように美しくも、儚く散っていくことから「夢見草」とも呼ばれているそうです。

 

儚いからこそ美しい…日本の美に酔いしれる、素敵な時間をお過ごしください。

 

 

三渓園

日本画家 稲垣晴子さんHP

 

 

moca編集部 Emma