『ピーターラビットのおはなし』出版120周年。絵本の魅力、再発見!

CULTURE

2022.02.28

 

世界中で読み継がれる「ピーターラビットの絵本」シリーズ

 

2022年は、ビアトリクス・ポターの絵本『ピーターラビットのおはなし』出版120周年の年となるそうです。

 

百数十年以上も世界中で読み継がれている「ピーターラビットシリーズ」ですが、moca読者さまの中にも、ピーターラビットファンが多くいらっしゃっることと思います。

 

かくいう私もそんなピーターラビットのおはなしに夢中になったひとりでした。まるで私たちのすぐ側を走り抜けるかのように、繊細で生き生きとしたタッチで描かれたうさぎのピーターと、ピーターを取り巻く仲間たち。彼ら(彼女ら)が巻き起こすたくさんの愉快な出来事に、幼なかった私はまるで魔法をかけられたように絵本の世界へと引きずり込まれたことを思い出します。

 

 

孤独だったビアトリクス・ポターの友達は動物たち

 

さて、ピーターラビットの生みの親ビアトリクス・ポターは、イギリスの裕福な家庭に生まれています。学校へは通わず、家庭教師から絵画や勉強を教わるという寂しい環境の下に育ったポターですが、そんな孤独な生活の中で、ポターと6歳年下の弟は、ハツカネズミやカエル、ハリネズミ、トカゲなどを部屋で飼い、それら動物たちとの触れ合いを楽しむ暮らしを送っていたようです。

 

病気の男の子を励ますポターの絵手紙から

 

ポターが27歳の時には、病気だった5歳の男の子を楽しませるために、飼っていたウサギを主人公にしたお話を絵手紙として書き始めます。折に触れて送るそれらの絵手紙が元になって、ついに1902年「ピーターラビットのおはなし」として出版。その後もたくさんの絵本を制作し、全23冊のピーターラビットの絵本シリーズとして出版されています。

 

 

 

絵本で非日常の世界へ旅しよう

 

ピーターラビットの絵本シリーズはどれも子ども向けの絵本ですが、大人になっても十分に楽しむことができます。柔らかな色に彩られた躍動的な動物たちの姿、お話に登場するウサギやネコ、ネズミやアヒルたち、それら動物たちの世界を生き生きと写し取った物語は、私たちを非日常の世界へと連れて行ってくれるのです。

イギリス湖水地方の風景もとても魅力的ですので、リアルな旅が難しい今、ちょっとした旅気分にひたることができるのではないでしょうか。

 

可愛らしい動物たちが繰り広げるささやかなお話のなかへ、また昔読んだことがあるならば、あの頃の記憶の先へ、思いがけずたどり着けるかもしれません。

 

なにかと忙しい毎日を過ごしているなら、時には絵本を手に取って、心を解きほぐす時間を過ごすのもありかもしれません。絵本には緊張した心をリラックスさせる力があるように思うのです。

 

 

 

2022年4月には富士本栖湖リゾート内に「ピーターラビット(TM)イングリッシュガーデン」がオープンします。

庭園、カフェ、ミュージアム、ショップなど「ピーターラビットのおはなし」絵本シリーズの世界観を存分に楽しめますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

 

富士芝桜まつり公式サイト (shibazakura.jp)

 

参考図書:

北野佐久子著「ビアトリクス・ポターを訪ねるイギリス湖水地方の旅」大修館書店

河野芳英著「ピーターラビットの世界へ」河出書房新社

 

 

moca編集部 うさまま