「一生に一度の本当の恋」を叶える9つのカギ
CULTURE
2022.01.31
著者:アレックス小倉
出版社:学研プラス
定価:本体1300円+税
男女の恋愛をテーマに、それが上手くいかなくなる理由を、男女それぞれの性の役割や歴史を紐づけて見つめることで、著者はその答えを得ようと試みます。性差によるすれ違いを乗り越えて生まれる男女の関係を“本当の恋”と著者は呼ぶわけです。
著者は“ラブセーバー”という肩書を名乗る男性。愛すべきパートナーとの関係も、もちろん円満とあって、女性対象の本ではありますが男性にも手にとってもらいたいと本書のなかでアピールしています。様々なシチュエーションでの男女の心理や行動の違いを解説していますから、女性側の視点だけでなく男性側からでも、参考になるという訳です。
でも、その対比を読み進めるなかで、女性の読者であっても、男性の心理や行動に自分のなかに通じるものを感じたり、男性であっても女性の心理行動をとっていることに気づく方もおられるのかもしれません。要は自分が男型なのか女型なのかがわかればよいのではないのでしょうか。性の多様性が叫ばれている昨今ですから、男女の性を越えた恋愛関係も当たり前のこと。本書から現代に相応しい“本当の恋”が生まれるのかもしれません。