自分のことは話すな

CULTURE

2021.06.04

著者

𠮷原 珠央

幻冬舎新書

定価:本体880円+税

 

読み進めるうちに、気になる箇所の付せんの数がどんどん増えてしまって……最終章は付せんだらけ(笑)。この禁忌めいた迫力あるタイトルの本書は、扉のサブタイトルが伝える「仕事と人間関係を劇的によくする技術」がわかる会話術の本です。

 

構成や内容もタイトルのように厳格な校風の校則のように居丈高に振り下ろされるのかと思いきや、そこはビジネスも人生も経験豊かな女性筆者のこと、共感をまず第一に、日常の暮らしレベルのビジネスシーンやママ友との会話の中で「例え」を見つけて、気づかせてくれます。

 

身近過ぎて自分にあてはまるケースも多いので赤面して読み進められなくなるほど。でも筆者自身も赤面した失敗を告白してくれていますから救われます(優しい!)。

 

嬉しいのは「こうすればよくなる」というコツが各頁から伝わること(だから付せんが増えるのです)。例えば、本のタイトルも、自己アピールのみではなく、相手の立場を考え有意義な提案をしましょうという意味を含んでいます。前向きな会話術ですね。

 

新宿・紀伊国屋書店の出入口に山積みで手にしたのは19刷でした(まだまだ続きそう)。