「この夏、なんだか気持ちが揺れるのは“土星逆行”のせいかも?」──星からの静かなメッセージ
HEALTH
2025.08.05
【星の深層心理】土星 in うお座──境界線なき世界で「自己」を問われる夏
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2025年夏、土星はうお座17〜20度付近を逆行中(※6月30日〜11月15日ごろまで逆行)。
このタイミングは「うお座土星」の第二のピークとも言える時期であり、私たちの深層心理、魂の課題、無意識のパターンと本格的に向き合わされる時間でもあります。
■ 逆行中の土星とは?
土星の逆行は約1年に1回、4〜5ヶ月間続く現象で、
天文学的には「見かけ上、地球から見て逆向きに動いているように見える」期間のことです。
■土星逆行中のテーマ
通常の土星 | 逆行中の土星 |
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外的な責任・社会的構造の構築 ▶ | 内面的な責任・過去の見直し |
目に見える現実への働きかけ ▶ | 心の深い部分、無意識のパターンとの再会 |
人生の長期的目標を築く ▶ | 過去の選択、境界線、未完了な課題の精算 |
■ 今(2025年夏)何が起きやすい?
過去に築いた人間関係、パターン、心のクセが“再来”
「やめたと思っていた」依存や習慣が戻ってくる
現実逃避的になっていた部分への“軌道修正”
スピリチュアルや癒しに対する「逃げ」と「本物」の区別が問われる
■心がけたいこと
焦らず、“再点検の時間”と受け止める
「問題の再発」は「未解決の根っこ」に気づくチャンス
境界線・責任・自己管理に対して、“自分の真意”を掘り下げてみる
■ 土星 × うお座──“輪郭のないもの”に責任をもつという試練
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土星は現実・構造・責任を司る星。対してうお座は、スピリチュアル、集合無意識、夢、芸術、癒しといった“かたちのないもの”を司ります。
つまりこの組み合わせは、「見えない世界を現実に落とし込む」という非常に難易度の高いテーマを私たちに突きつけます。
うお座の土星は、次のような“問い”を私たちの魂に送ってきます。
「あなたの理想やビジョンは、形になるほど練り上げられていますか?」
「誰かを癒そうとするその行為に、自分の逃げや依存はありませんか?」
「優しさや共感が、境界の喪失につながっていませんか?」
「あなたが背負っている『罪悪感』は、本当にあなたのものですか?」
■ 2025年夏、土星逆行で起きること
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土星が逆行している期間は、“過去に逃げていたテーマ”や“未消化の課題”が再浮上しやすくなります。
特にこの夏は、以下のような心象風景が浮かび上がる人が増えるでしょう。
人間関係における共依存の見直し
スピリチュアル依存、感情的依存、自己犠牲への気づき
自己否定と罪悪感の再検証
過去の痛み・トラウマの再訪(ただし癒し直しのチャンスでもある)
これは、無意識に沈んでいた「自分を守るために封じ込めていた感情」が、再度浮上し、今度こそ真正面から向き合うようにという魂の促しでもあります。
■ この夏、意識すべき心のアプローチ
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◎ 1|「溶けすぎた境界」にストップをかける
うお座のエネルギーは、境界を超え、すべてを受け入れる「無限の愛」や「許し」を象徴しますが、土星がそこに入ると**“あえて断つ”“線を引く”ことが学び**になります。
自分を犠牲にしないために、人との間に健全な距離を保つ勇気が求められるのです。
例:
「誰かの期待に応え続けていたけど、本当はしんどかった」
「感情に共鳴しすぎて、自分の感情がわからなくなっていた」
こうしたことに気づく力、そして距離をとる行動力が「土星の成熟」です。
◎ 2|“夢”や“理想”に構造を与える
土星は現実の構造を与える教師です。夢や芸術、癒しの分野で活動している人は、それを実用的な形に落とし込む努力が強く促されます。
例:アートを体系化してワークショップにする
ヒーリングを学びだけで終わらせず、仕事や人への貢献に結びつける
ビジョンを“言語化・数値化”して他者と共有できるようにする
「形にする」という作業は、スピリチュアルの世界にとっては異質で面倒に感じるかもしれません。でもそれこそが、土星の持つ“地に足をつける”力です。
◎ 3|「罪悪感」と「無力感」を手放すワークを
うお座土星の時期、多くの人が無意識に背負いやすいのが、
「自分のせいだったかもしれない」
「何かを救えなかった自分はダメだ」
「あの人の苦しみを理解できなかった」
といった罪悪感や無力感です。
それは過去の記憶や子ども時代に感じた「誰かを助けられなかった」という感情の残像かもしれません。
ここに土星が光を当ててくるのは、“その重荷を今こそ降ろしなさい”というメッセージです。
心理学的な自己対話、インナーチャイルドワーク、夢日記などもこの期間には非常に有効です。
■ 柔軟宮に天体がある人は要注意
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ネイタルチャート上、うお座・ふたご座・おとめ座・いて座の**中盤(15〜25度)**に重要天体がある人は、この夏、
人間関係の再構築
心の境界の再定義
仕事とスピリチュアル、あるいは理想と現実のすり合わせ
がテーマとなるでしょう。
試練的に感じるかもしれませんが、これは「地に足をつけて、自分の人生を生きる」ための重要な通過儀礼です。
■ 最後に──幻想を超えた先の、本当の癒しへ
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うお座の土星は、幻想や依存、感情のもつれといった“目に見えない課題”に厳しい光を当ててきます。
だからこそ、この夏は、「自分の心に引かれた曖昧な境界線」をはっきりさせることが、魂の自由への鍵になります。
あなたの優しさが、ちゃんとあなた自身を守れるものでありますように。
その優しさが、幻想ではなく現実で息づくものでありますように。