スキンケア製品選びの参考にしてみて!美容成分の効果・効能

BEAUTY

2025.07.16

こんにちは、編集部のさえです。

スキンケア製品を選ぶ際に、あなたはどこを見ますか?香り、テクスチャー、パッケージ……それも大事ですが、今回は、皮膚科学や化粧品研究に基づいた、美容成分の科学的な効果を詳しくご紹介します🧪

結局この成分って何に効くの?と困ったときの参考にしてみてくださいね。

 


ヒアルロン酸(Hyaluronic Acid)

効果:保湿/水分保持/バリア機能サポート

ヒアルロン酸はもともと人間の真皮に存在する多糖類で、1gで最大6Lの水分を保持すると言われています。この水分保持能力によって、角質層に潤いを与え、肌の柔軟性や滑らかさを保ちます。製品では「加水分解ヒアルロン酸」や「アセチル化ヒアルロン酸Na」として処方されることが多く、分子量が小さいものほど浸透性が高いとされます。

 

ビタミンC誘導体(Vitamin C Derivatives)

効果:美白/抗酸化/コラーゲン生成促進

ビタミンC(アスコルビン酸)は不安定なため、スキンケア製品では安定性を高めた誘導体(アスコルビルグルコシド、リン酸アスコルビルMgなど)が使われます。これらはメラニン生成酵素チロシナーゼの活性を阻害し、シミやくすみの予防に有効とされています。また、真皮でのコラーゲン合成を助け、ハリ感アップにも貢献します。

 

 

 

レチノール(Retinol)

効果:シワ改善/ターンオーバー促進/ニキビ予防

ビタミンAの一種であるレチノールは、皮膚の基底層に働きかけ、細胞の分化・増殖を促進する作用があります。
シワ改善については、厚生労働省が「医薬部外品(効能評価試験済み)」として承認した成分でもあり、その有効性は高く評価されています。ただし、赤みや皮むけなどのA反応が出ることもあるため、注意が必要です。

 

セラミド(Ceramide)

効果:保湿/バリア機能改善/敏感肌ケア

角質層細胞間脂質の約50%を占める成分で、外的刺激から肌を守り、水分の蒸散を防ぐ役割を果たします。
ヒト型セラミド(セラミドNP、EOPなど)は特に高い親和性を持ち、アトピー性皮膚炎の治療にも用いられることがあります。

 

ナイアシンアミド(Niacinamide)

効果:美白/皮脂抑制/シワ改善/バリア強化

ビタミンB3の一種で、多機能性が評価されています。メラニンの移送を抑制することで色素沈着の改善に効果があり、また角質層の脂質合成を促進してバリア機能を強化します。

2021年には、日本でも医薬部外品有効成分として「シワ改善」の表示が認可され、現在最も注目される成分の一つです。

 

 

グリチルリチン酸2K(Glycyrrhizic Acid 2K)

効果:抗炎症/ニキビ・赤みの抑制/肌荒れ予防

甘草根由来の成分で、ステロイドに近い抗炎症作用を持ちながら、副作用が少ないとされています。
医薬部外品の有効成分としても認可されており、ニキビや肌荒れ用の化粧品にはほぼ定番で配合されています。

 

 

アルブチン(Arbutin)

効果:美白/シミ予防
メラニン合成の鍵となる酵素「チロシナーゼ」の働きを抑える成分で、厚労省が美白有効成分として認可しています(医薬部外品)。「α-アルブチン」はより高い効果があるとされ、くすみや色ムラが気になる方におすすめ。

 

 

アゼライン酸(Azelaic Acid)

効果:ニキビ予防/毛穴改善/くすみケア
近年人気が高まっている成分で、抗菌・角質ケア・色素沈着改善と複数の効果があります。欧米ではニキビ治療薬としても使われており、敏感肌にも比較的穏やかに働きかけることができます。

 

 

 

ペプチド(Peptides)

効果:シワ改善/ハリ・弾力アップ
アミノ酸が連なった成分で、肌のコラーゲン・エラスチンの生成をサポートする働きがあります。中でも「パルミトイルペンタペプチド」などはエイジングケア成分として注目度が高く、レチノールのような刺激が少ない点も魅力。

 

 

プラセンタエキス(Placenta Extract)

効果:美白/保湿/代謝促進
動物由来の成分で、アミノ酸や成長因子が豊富に含まれています。ターンオーバーを整え、肌の新陳代謝を促す作用があり、美白目的でも広く使われている成分です。医薬部外品としても厚労省の認可あり。

 

 

 

 なぜ「効果」が違うの?成分だけでなく“濃度と処方”もカギ🔑

同じ成分でも、「濃度」や「組み合わせ」によって効果が大きく変わることをご存知ですか?
たとえばビタミンCは高濃度すぎると刺激になりやすく、ナイアシンアミドも10%を超えると赤みが出るケースもあります。
さらに、レチノールとビタミンCを併用する場合は使用時間(朝と夜)を分けるなど、相性にも注意が必要です。

 

 

 🌸年代別・おすすめ美容成分とスキンケアのポイント🌸

 

【20代】未来の肌への投資期

悩み傾向:乾燥・ニキビ・皮脂の乱れ
おすすめ成分:ナイアシンアミド/ヒアルロン酸/アゼライン酸/グリチルリチン酸2K

皮脂バランスが崩れやすく、ニキビや毛穴が気になる時期。保湿と肌荒れ防止をベースに、シンプルケアを心がけて。美白ケアを始めたい方はビタミンC誘導体を低濃度から試すと◎。

 

【30代】初期エイジングの始まり

悩み傾向:ハリの低下/乾燥小ジワ/くすみ
おすすめ成分:レチノール/ペプチド/ビタミンC誘導体/アルブチン

肌の代謝が落ち始め、小さな変化に気づく頃。ハリ不足やくすみにアプローチする成分を積極的に取り入れて。夜のレチノール、朝のビタミンCといった時間帯別のケアも意識したい。

 

【40代以降】深刻化する悩みに本格アプローチ🌹

悩み傾向:たるみ/シワ/シミの定着
おすすめ成分:ヒト型セラミド/ナイアシンアミド(高濃度)/プラセンタ/ペプチド

肌の土台力を高めるために「守るケア」も重視。バリア機能を補うセラミドや、真皮の働きを支えるペプチドなど、複合的に配合された製品を選ぶと効果的。美白とエイジングケアの“両立”が鍵。

 

 

 

最後に✨

化粧品のトレンドに流されるのではなく、「自分の肌がいま何を必要としているのか?」を見極めることが、本当のスキンケア選びです。
年齢だけでなく、季節・生活習慣・ストレスなども肌状態に大きく影響を与えます。
情報を参考にしてあなただけのベストなスキンケア製品を見つけてみてくださいね。