大人こそ観てほしい!異種族共生を描くアニメ『BEASTARS』

CULTURE

2025.01.07

こんにちは、編集部のさえです。

 

皆さんアニメはご覧になりますか?
観たことなかったけど、コロナの自粛期間に観てはまったという方もいらっしゃるようです。

一度観てみると、大人向けの深いテーマを持った作品も多く、アニメは子供向けという偏見も薄れたのではないでしょうか。

 

わたしが今回紹介したいのは、動物たちが人間のように生活し、共存する世界を描いたアニメ『BEASTARS』(ビースターズ)。
表面的には“青春ドラマ”のようですが、物語の中には異なる価値観や種族間の葛藤、そして共生の難しさと尊さが深く描かれています。
今回は、この作品の魅力やテーマを具体的にご紹介します。

 

 

 

 

肉食獣と草食獣が共生する「チェリートン学園」

 

舞台は、肉食獣と草食獣が共に学ぶ全寮制のエリート学校「チェリートン学園」。一見平和に見えるこの社会ですが、種族間の緊張や偏見は根強く、いつ崩壊してもおかしくないバランスの上に成り立っています。

そんな中、主人公のハイイロオオカミ・レゴシは、自らの肉食獣としての本能に悩みつつも、草食獣のウサギ・ハルに恋をします。しかし、肉食獣と草食獣の恋愛はタブー視される世界で、この感情は単なる恋なのか、それとも捕食本能の延長なのかと彼は苦悩します。

 

 

 

 

 

異種族共生のリアルな葛藤と描写

 

物語の核となるテーマは「異なる種族がどう共生するか」。肉食獣の力強さや恐怖、草食獣の繊細さや不安が交錯するストーリーは、現実社会での文化的差異や偏見、共生の難しさを映し出しています。

「食殺事件」が発端となり、学園内では肉食獣と草食獣の間に疑念と緊張が生まれます。犯人探しを通じて、レゴシは自分の弱さや本能と向き合いながら成長していきます。この過程が、視聴者に「違いをどう乗り越えるべきか」を問いかけてくるのです。

 

 

 

 

 

物語を深く彩るキャラクターたち

 

『BEASTARS』では、個性的で魅力的なキャラクターたちが物語を彩ります。

  • レゴシ:内気で心優しいオオカミ。肉食獣としての自分を受け入れることができず葛藤する一方で、強い正義感を持ち、食殺事件の真相に迫ります。
  • ハル:自由奔放で気丈なドワーフウサギ。小柄で弱い立場ながらも、自らの意思で周囲と向き合います。
  • ルイ:プライドが高いアカシカ。学園のカリスマでありながら、過去に抱える闇と戦いながら自らの信念を貫きます。

それぞれが抱える悩みや成長が丁寧に描かれ、大人の視聴者だからこそ共感できる部分が多いのも魅力です。

 

 

 

 

原作とアニメの見どころ

 

原作漫画は、板垣巴留さんによる同名作品で、『週刊少年チャンピオン』にて連載。累計発行部数は750万部を突破し、数々の賞を受賞しています。

アニメ版は2019年から放送が開始。今年2024年に最終章『FINAL SEASON』がネットフリックスにて配信されました。スタジオ・オレンジの3DCGアニメーションはキャラクターの心理描写を巧みに表現し、リアルな質感とダイナミックな演出で高く評価されています。

 

 

『BEASTARS』が大人に刺さる理由

 

この作品が特に大人に刺さる理由は、「共生」というテーマが現実の社会問題にも通じているからです。
異なる価値観や背景を持つ他者とどう向き合うべきか、違いをどう受け入れるか。これらの問いかけが、視聴者自身の生活や価値観を振り返るきっかけを与えてくれます。

 

 

 

 

 

 

視聴方法

『BEASTARS』はNetflixで全シリーズを配信中です。気軽に視聴できるので、ぜひ一度この異種族共生の物語に触れてみてください🌟
大人だからこそ感じられる『BEASTARS』の深みを、ぜひ堪能してくださいね!