著者：秋田稲美

出版社：WAVE出版

定価：1,650円（税込）

コロナ禍によって、勤め人は毎朝、満員電車に乗って、苦痛を伴いつつ、会社に行くものという常識が、一変しました。在宅勤務という働き方が、なんでいままでできなかったんだろう、と思ってしまいます。

もちろん、その背景にはオンラインツールの普及があるわけですが、家にいながら働くという選択肢ができたことは、家にしばられがちな主婦の生き方が広がるということにもなります。

本書は、専業主婦である著者が、自宅の納戸で起業した結果、1億円の年商を稼ぐまでになった経緯を皮切りに、他のママさんの成功例を挙げながら、起業のコツを伝授してくれます。ポイントはまず「好き」と「得意」を掛け合わせた「個性と存在感の演出」。「好き」なことが３つあればとことん追求、「得意」は（お客さまとなる）誰かの「苦手」だから喜ばれる、趣味（オタクだって）は強烈な個性となり、最大の強みとなる。という具合。

そうそう本書のなかでも例えていますが、「オンラインで買い物なんかしちゃダメ！　危ないから」なんて時代がありました。きっと、通勤（痛勤）もそのうち冗談のように受け取られる時代になるのでしょうね。