この映画がすごい!!!映画「黒の牛」から学んだ「十牛図」という思想

CULTURE

2026.03.24

皆さまこんにちは!moca編集部ECOです♡

 

先日、映画館で蔦哲一朗監督の「黒の牛」という映画を観ました🎥

「十牛図」から着想を得た、「超越的かつ普遍的な瞑想体験」を得られる約2時間の超大作✨🐄

 

映画の製作に約8年、公開まで約10年の歳月を経たという「黒の牛」

そのスケールと映像美、音の美しさ・・・

そして静謐さ・・・

殆ど言葉のない映画でしたが、「没入するとはこのことか!」と思える、素晴らしい作品でした。

そこで、今回の記事では「黒の牛」のテーマとなった「十牛図」という思想について、リサーチいたしました💓

 

 

 

 

◆十牛図(じゅうぎゅうず)とは何か◆

 

― 自分を探し、そして手放すまでの10の物語 ―

 

禅の世界に、「十牛図(じゅうぎゅうず)」と呼ばれる有名な図があります。

牛を探す少年の姿を通して、人が本当の自分に気づき、自由に生きるまでの過程を描いたものです。

 

少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はこの十牛図は、現代の私たちの人生にもそのまま当てはまる物語とも言われています🥰

 

迷い、探し、気づき、そして手放す。

その10のステップを、わかりやすく見ていきましょう。

 

 

 

◆牛は「本当の自分」を象徴する存在◆

 

十牛図の中で登場する「牛」は、人の本質や悟り、あるいは本当の自分の心を表しています。

 

つまり、牛を探す少年は、自分自身を探している私たちの姿でもあるのです。

忙しい毎日の中で、

 

自分が何をしたいのかわからない・・・

本当に大切なものを見失っている・・・

周囲に流されてしまう・・・

 

そんな状態は、十牛図でいう「牛を見失った状態」と言えるかもしれません🐄

 

 

◆十牛図の10の段階◆

 

十牛図は、人生や悟りのプロセスを10の段階で表しています。

 

①尋牛(じんぎゅう)~牛を探す~

 

少年は牛を見失い、探し始めます。

これは、自分の人生に疑問を持ち始める段階。

「このままでいいのだろうか」そんな問いが生まれる瞬間です🌹

 

 

②見跡(けんせき)~牛の足跡を見つける~

 

本や人との出会いなどを通して、ヒントを見つけ始めます。

人生の方向性を少しずつ感じ始める時期です🍃

 

 

 

 

③見牛(けんぎゅう)~牛の姿を見つける~

 

ついに牛を見つけます。

自分の本質や価値観に触れる瞬間。

「これが自分らしさかもしれない」と気づく段階です🐄

 

 

④得牛(とくぎゅう)~牛を捕まえる~

 

しかし牛はまだ暴れます。

これは、気づきを得ても、習慣や欲望に引き戻される状態。

人間らしい葛藤の段階です🔮

 

 

➄牧牛(ぼくぎゅう)~牛を飼いならす~

 

少しずつ牛は落ち着きます。

心を整え、自分の在り方が安定してくる段階✨

 

 

 

 

⑥騎牛帰家(きぎゅうきか)~牛に乗って家に帰る~

 

牛と共に穏やかに帰る姿。

自然体で生きられる状態です。

 

努力ではなく、無理のない自分でいられるようになります🥰

 

 

⑦忘牛存人(ぼうぎゅうぞんじん)~牛を忘れ、人だけになる~

 

牛=悟りを得たあと、牛という存在を意識しなくなります。

 

つまり、悟りすら意識しない自然な状態です✨

 

 

 

 

⑧人牛倶忘(にんぎゅうぐぼう)~人も牛も忘れる~

 

ここでは「自分」という感覚さえ薄れていきます。

すべてと一体になった状態。

 

禅では深い悟りの段階とされています🔮

 

 

⑨ 返本還源(へんぽんげんげん)~本来の姿に戻る~

 

特別な状態ではなく、自然のままの世界を受け入れる段階。

 

山は山、川は川。ありのままの世界を味わいます🌹

 

 

 

⑩入鄽垂手(にってんすいしゅ)~街に戻り、人を助ける~

 

最後に少年は、悟りの世界にとどまらず、再び人々のいる街へ戻ります。

 

普通の生活を送りながら、周囲にやさしさや知恵を分けていく。

これが十牛図の最終段階です🐄✨

 

 

◆十牛図が教えてくれること◆

 

十牛図が面白いのは、最後に山奥にこもるのではなく、日常の世界へ戻ること。

悟りとは、特別な場所に行くことではなく、人と笑い働き、食べ生きる。

その日常の中にあると示しているのです。

 

 

 

 

◆さいごに・・・◆

 

十牛図は、禅の教えでありながら、同時に人生の物語でもあります。

迷い、探し、気づき、そして手放す。そのすべてが、人が生きる中で自然に経験するプロセスであると示唆しています✨

今も昔も、人は迷いの中で生きているのでしょうか・・・

もし今、読者の皆さまの中に迷いがあり、どうしても立ち止まってしまう方がいらっしゃいましたら、それは十牛図の最初の段階にいるということかもしれません🐄

人生は、牛を探す旅のようなものだと思って、着実に1日、そしてまた1日を歩んでみませんか?

また私は、「牛」という動物を人生のモチーフにしているところが素敵だなと思いました。

牛は日々の食事で荒々しい狩りをしません。大きな身体にミスマッチともいえる草をゆっくりと味わっているように見えます。そして胃に入れた草を反芻し、体内に巡らせます🍃

人との暮らしにも馴染み、ゆったりとした歩き姿や、座って穏やかに眠る姿は「自己との対話」の重要性を認識させてくれる象徴のように感じませんか?

ネタバレになるといけませんので、肝心の映画については多く触れませんが、皆さまに是非一度は触れていただきたい作品「黒の牛」🎥

皆さまには「牛」を探していただきたいので、気になる方は検索をしてみてくださいませ🥰

それではまた次回の記事でお会いいたしましょう~♡