全8巻で完結。アニメも話題の『チ。』

CULTURE

2025.01.12

こんにちは、編集部のさえです。

またまた大人向けアニメ(漫画)の紹介になります。

歴史と信念をテーマに、人間の葛藤と知識への挑戦を描いた漫画『チ。-地球の運動について。-』魚豊氏が手がけたこの作品は、2020年から2022年まで『ビッグコミックスピリッツ』で連載され、全8巻で完結。さらに2024年10月からはNHK総合でテレビアニメ化しました。

地動説という禁忌のテーマを中心に、科学と宗教の対立、人間の信念の尊さが描かれています。2021年、「マンガ大賞」第14回(2021年)にて第2位に入賞し、話題になった漫画がアニメ化を通して再び注目されています。

 

 

 

 

【あらすじ】

 

舞台は15世紀のヨーロッパ。「P王国」では、地動説は宗教の教義に反する異端とされ、研究や支持を公言する者には厳しい罰が科されていました。
主人公のラファウは、わずか12歳で大学に入学予定の神童。しかし、地動説研究者・フベルトとの出会いが彼の運命を大きく変えることに。拷問や火刑といった命の危険を伴う中で、ラファウは地動説の美しさに魅了され、信念を賭けた研究に没頭していきます。
キャッチコピーは、「命を捨てても曲げられない信念があるか? 世界を敵に回しても貫きたい美学はあるか?」

 

 

 

 

【作品の背景とテーマ】

 

著者の魚豊氏は、「中世ヨーロッパの自然科学と暴力の融合」に興味を抱き、本作を執筆したと語っています。
「地球は動くのか、動かないのか」という問いを中心に据え、停止した「。」から動きを示す「チ」という題名が象徴するように、知識が人々の価値観をどう揺さぶるのかを鮮烈に描きました。歴史や科学、哲学に興味がある人はもちろん、信念を持つキャラクターの生き様に惹かれる人におすすめできる作品です。

 

 

 

 

【まとめ】

『チ。』は、時代や文化の垣根を超えて「知識を追求する人間の姿」を鮮烈に描いた傑作です。
そのストーリーは、読み手に深い感動と考えさせられる体験を与えてくれます。ぜひ、信念の物語に触れてみてください!🌍✨