何から始めたらいい?薬膳のススメ

HEALTH

2025.01.02

新年あけましておめでとうございます。編集部のさえです。

寒さが本格化し、体調管理が難しい季節になりましたね。そんなときにおすすめしたいのが、“薬膳”です!
薬膳というと、ちょっと難しそうとか、特別な食材が必要そうと思われがちですが、実は日常の食事に少し工夫を加えるだけで、薬膳的なアプローチができるんです。

今回は、薬膳初心者さんでも簡単に始められるポイントをご紹介します。

 

 

 

 

1. 薬膳ってそもそも何?

 

薬膳は、中医学(中国の伝統医学)の理論に基づいて、食材や調理法を工夫することで心身のバランスを整える食事法です。中医学では、人体を“陰陽五行”という概念で捉え、それぞれの季節や体調に応じて、体に必要な栄養素やエネルギーを補うための食材を選びます。
例えば、“寒い冬”には冷えによるエネルギー不足を補うために体を温める食材が必要です。こうした食材は“温性”または“熱性”と呼ばれ、生姜やシナモンなどが該当します。一方、“暑い夏”には、体内の熱を冷ます作用のある“涼性”や“寒性”の食材、例えばスイカやきゅうりが役立ちます。

また、薬膳では“気”や“血”といったエネルギーの流れや体内の液体の循環を重視し、これらが不足したり滞ったりすることで起こる不調を改善することを目的としています。

さらに、薬膳は単なる健康維持だけでなく、予防医学としても活用されます。食材それぞれが持つ特性を理解し、適切に組み合わせることで、病気を防ぎ、長期的な健康を目指します。

 

 

 

 

 

2. 薬膳を始める3つのステップ

【ステップ1:自分の体質を知る】

薬膳では、まず自分の体質を知ることが大切です。例えば、冷え性の方は“陽”を補う食材を、逆に体がほてりやすい方は“陰”を補う食材を意識します。

 

簡単なチェックポイント:

  • 冷え性の場合
    • 手足が冷たい。
    • 寒い場所にいるとすぐに具合が悪くなる。
    • 暖かい飲み物を好む。
  • ほてりやすい場合
    • 顔や体が熱く感じることが多い。
    • 暑い場所が苦手で汗をかきやすい。
    • 冷たい飲み物や食べ物を好む。

 

これらを基に、自分の傾向を把握して食材選びを始めましょう。

 

 

 

【ステップ2:身近な食材から始める】

特別な漢方食材を使わなくても、スーパーで手に入る食材で薬膳の効果を取り入れることができます。

おすすめの食材例:

  • 冬におすすめ:
    • しょうが 体を温め、血行を促進します。
    • ねぎ 風邪予防や消化を助ける働きがあります。
    • にんにく 免疫力を高め、抗菌作用があります。
    • 黒ごま 体を潤し、冷えを改善します。

 

  • 年中使える:
    • 大豆 筋力をサポートし、ホルモンバランスを整えます。
    • にんじん 消化を助け、目や肌の健康を保ちます。
    • ほうれん草 貧血予防や疲労回復に役立ちます。

 

 

 

 

【ステップ3:シンプルなお茶から始める】

最初は簡単なお茶から薬膳の効果を取り入れてみましょう。

例:生姜紅茶

  • 材料:生姜(スライスまたはすりおろし)、紅茶のティーバッグ、はちみつ(お好みで)
  • 作り方:
    1. カップに紅茶のティーバッグを入れ、お湯を注ぎます。
    2. 生姜を加えて数分蒸らします。
    3. お好みではちみつを加えて出来上がり!

 

 

 

最後に・・・

薬膳は、体調を整えるだけでなく、心も穏やかにしてくれる食生活の知恵です。
まずはスープやお茶など、手軽なところから始めてみませんか?今日からできる薬膳生活で、寒い季節も元気に乗り切りましょう❤️