ランニングトレーナー三浦直樹さんが教えます!ほんの少しのランを日常に取り入れる ” ちょいRun ” 習慣
HEALTH
2021.08.10
明日からのわたしを充実させる新習慣
「あれ?もう夕方か〜」
長引くコロナ禍やリモートワークで、家に引きこもりがちな毎日。
気がついたら一日が終わってしまった・・・なんて日々を過ごしていたりしませんか?
「そういえば、最近メイクしてないな・・・」
「家でデスクワークばかりで、ほとんど身体も動かしてないし・・・」
「そのわりに仕事中の間食が増えてきちゃったな・・・」
「最近、体重も増えてきちゃったし、体型もヤバいかも・・・」
そんなモヤモヤした気持ちを抱えながら、なんとなく日々を過ごしてしまっている人も多いはず。
特に一人暮らしをしている女性ビジネスパーソンは、会社に出社する機会が減ったことで、人と顔を合わせたり会話したりすることもなくなってしまって、妙に強い孤独感を覚えたり、仕事とプライベートの気持ちの切り替えが上手にできなくなってしまったり、知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまっているなんて人も多いそうですね。
以前より家にいる時間が増えたことで生活にメリハリがなくなってしまい、意識が高い女性ほど「このままじゃマズイ!」と打開策を探している人も少なくないようです。
とはいえ、気分転換にちょっとお出かけするのにも気を遣うご時世です。
なかなか簡単に今の引きこもりがちな習慣を変えるのは難しいですよね?
そこで、そんなあなたに僕がお勧めするのは「ちょいRun」習慣です。
ちょいRunは、コロナ禍によるストレスの発散はもちろん、美容や健康、ダイエットにも最適で、短時間で生活にメリハリを与えてくれますよ。
「ちょいRun」ってなに???
いきなり「ちょいRun」というワードが出てきましたが、知らない人がほとんどだと思うので簡単に説明しますね。
「ちょいRun」というのは、日常にほんの少しだけランニングを取り入れる習慣のことを言います。
ここで、“ランニング”という言葉を聞くと、
「え!走るのは嫌い!無理!」
「疲れるのは嫌だ!」
「そもそも運動苦手だし・・・」
「体力にも自信ないから走れない!」
と思う方も多いかもしれません。
でも、ちょっと待って下さい!
「ちょいRun」は、そんな方にこそピッタリな、どんなに運動が苦手だったりズボラだったりする人でも簡単に続けられるライフワークなんです。
数年前に、身体への負担も少なく健康づくりやダイエット効果も期待できると「スロージョギング」というのが流行りましたが、「スロージョギング」はその名の通り、「ゆっくり走る」という、あくまでも走法であるのに対して、「ちょいRun」はどちらかというと、”ライフスタイル”を意味しています。
「ちょいRun」はライフスタイルなので、決まったルールは存在しません。
毎日走る必要もないですし、もちろん走る距離やスピードも気にしなくてOKです。
頻度だって週1回でも月1回でも問題ありません。
時間だって何十分も走り続ける必要はなくて、自分が心地よいと感じるくらいの運動量で行ってもらって大丈夫です。
重要なのは記録や結果などではなく、「ポジティブにココロとカラダを動かそう!」という姿勢であったり意思だったりするのが「ちょいRun」の特徴です。
ランニングはココロとカラダのコンディションを保つために最適なアクティビティ!
「ランニング=疲れる・辛い・きつい」なんてイメージを持っている人も多いかと思いますが、そもそも“ランニング自体”は、競技でもスポーツでもありません。
勿論、スポーツトレーニングの一環として行われることが多いですが、ランニングは本来、メンタルやフィジカルのコンディションを保つための手段に過ぎないんです。
どうしても、「走る」と聞くと、学生時代に奴隷のように走らされた、退屈でただただ辛かったマラソン大会などを思い出してしまいがちですが・・・あれはランニングではなく“強制的競走”です(笑)
実際に、アメリカの某大手スポーツメーカーのマーケティング担当者は、日本のマラソン大会の風習がランニングに対するハードルを上げてしまっていると頭を抱えているそうです(笑)
ランニング自体は、本来、辛い思いをして行うものではなく、自分のペースで自由に楽しむフィットネスでもあるのです。
これを聞くと、
「あれ?わたしでもできるのかな?」
「ちょっと、やってみようかな?」
と思ってきませんか?
そこで、「ちょいRun」をすることで手に入れられる“女性に嬉しい具体的なメリット”をご紹介していこうと思います。
女性が美活に「ちょいRun」を取り入れる5つのメリット
ランニングを始めると得られる効果やメリットってなんだと思いますか?
ダイエット効果?筋肉がつく?体力がつく?心肺機能が向上する?持久力がUPする?
どれも間違いではありませんが、僕から言わせると、そんなのランニングじゃなくても得られるメリットです。
多少なりとも何らかの運動をしていれば、当たり前のように手に入れられるメリットなんですよね。
なので、ここではあえて「ちょいRun」だからこそ手に入れられるメリット。
特に女性ビジネスパーソンや美容や健康に対する意識が高い人が嬉しいと思える5つのメリットをご紹介していきたいと思います。
① アンチエイジング効果
女性にとっていかに若さを保つかは永遠のテーマですよね。実は、“適度なランニング”は老化の進行を遅らせるのでアンチエイジング効果に最適なんです。ランニングは主に下半身運動がメインになりますが、下半身の筋肉を動かすことで分泌されるマイオカインと呼ばれる通称「若返りホルモン」が、脂肪の分解の促進や糖代謝の向上、認知機能の向上、生活習慣病の予防効果を促してくれます。
② 美肌効果
有酸素運動であるランニングは、血流を促進して体中の細胞に栄養素がスムーズに運んでくれるので、新陳代謝が活発になります。特に肌の細胞のターンオーバーサイクルが早くなって、常に綺麗な肌を維持することができるようになります。また、汗をかくことで毛穴などに溜まった老廃物も綺麗に押し出してくれます。
③ ストレス解消
走ることで「セロトニン」と呼ばれるホルモンが多く分泌されて自律神経を整えてくれるので、適度なランニングはイライラした気分を落ち着かせてくれます。また、脳の海馬や前頭葉が刺激されて脳の中がリフレッシュされて新しいアイデアが生まれることもあります。仕事ができる女性ほどランニングにハマるのはこのせいかもしれませんね。
④ 疲労回復効果
意外と思われる方もいるかもしれませんが、ランニングは疲労の緩和を促してくれます。全身運動であるランニングは、身体全身の筋肉や関節を動かすことで血液循環や体内の酸素、栄養素の供給をスムーズにしてくれるので身体のリカバリーを早めてくれます。また、むくみの解消にもつながるので、身体のだるさを取り除いてくれたりもしますし、適度な疲労を感じることで睡眠不足の解消にもなるので、疲れを取り除くのに最適な運動なんです。
⑤ ダイエット効果
言わずもがなのダイエット効果。摂取カロリーに対して消費カロリーが上回れば、当然体重は減少します。特に有酸素運動は糖質や脂質をエネルギー源として使う運動なので、効率的な脂肪燃焼効果が見込めます。特に激しい運動はダイエットには適さないので、「ちょいRun」くらいがダイエットには最適な運動量だと思います。
ランニングは他にも、免疫力の向上や便秘の解消、肩こり・腰痛の改善など、様々な効果が見込めますが、ハードなランニングを行うと逆効果になってしまう場合もあるので注意が必要です。
どれも適度なランニング、「ちょいRun」だからこそ得られるメリットだったりするのが嬉しいポイントです。
新しい習慣こそ美容や健康のスパイスになる
コロナの影響で様々な行動制限がある中、どうしても自宅や室内にいる時間が多くなってしまう昨今。
気分転換やストレス発散のためのお出かけも、健康のためにスポーツジムやヨガスタジオに通うことさえ躊躇してしまいがちですが、「ちょいRun」だったら三密やソーシャルディスタンスも気にすることなく、公園や街中などの屋外でできるから安心ですね。
新しい習慣は、新しい自分に出会わせてくれる絶好のスパイスです。
無理せず、気軽に、いつでも、自由にできる「ちょいRun」。
美容や健康に対する意識が高い女性ほど取り入れてもらいたい新習慣です。
あなたもはじめてみませんか?
きっと明日からの毎日が充実した日々に変わると思いますよ。
■ PROFILE ■
三浦直樹 Naoki Miura
株式会社PEOPLE 代表取締役 | スポーツトレーナー
パーソナルランニングトレーニングサポート ROUGH代表
日本ランニングトレーナー協会 JRTA ACADEMY 代表
33歳の時に母親をパーキンソン病で亡くしたことをきっかけに代替医療の世界へ飛び込む。8種類もの専門資格を取得し、整体師・パーソナルトレーナーとして2013年に独立。2014年にReebokのアンバサダートレーナーに就任し2020年まで活動。主にランニングイベントの講師や各種メディア出演等にて活躍。2017年からはTBSのホノルルマラソン番組専属帯同トレーナーとして多くの著名人やアスリートをサポート。速く走ることや長い距離を走ることに囚われない「痛みや怪我なく疲れず楽に走る」ためのランニング指導が好評。ランニング専門のパーソナルトレーナーとして活動する傍らランニングトレーナーを養成するJRTA ACADEMYを主宰するなど活動は多岐に渡る。自身はランニングだけでなく、フットサル、ボクシング、ロードバイク、ボルダリング、スノーボードなど、アクティブな趣味を持ち、高校時代はサッカー部でインターハイ優勝の経験も持つ。
Instagram: @melosman_
YouTube: RUNNING GYM