心も体もリラックス♪簡単呼吸法で自律神経を整えよう!
HEALTH
2024.08.30
「呼吸が浅い」「なんとなく息がしづらい」と日々悩んでいたりしませんか?
近年、デスクワークやスマートフォン(スマホ)の普及により、正しい姿勢が保てない人が増えています
パソコンやスマホ操作時は背中が丸まり、肩が前に入り込んだ姿勢になりがち。
猫背や前かがみの姿勢は肺を圧迫し、息を深く吐いたり吸ったりできなくなります。
このように呼吸が浅くなると、体を緊張させる交感神経が優位となり、逆に体を休ませるための副交感神経の働きが抑えられてしまい、胃腸障害や睡眠障害、食欲不振、血流の低下、動悸や息切れ、めまいなどの症状も併発する恐れがあります。
◆浅い呼吸は危険◆
ストレスを感じているとき、いつの間にか呼吸は浅くなっているもの。浅い呼吸とは、肩や胸だけで行っている呼吸で、肺の一部にしか酸素を届けることができず、血液中の酸素が不足してきます。最もそのダメージが大きいのが脳です。普通の筋肉細胞を1とすると、脳の神経細胞はその20倍の酸素を摂取しなければなりません。
また、常に浅い呼吸を続けていると、副交感神経の代わりに交感神経ばかりが動くようになり、体のあちこちに支障が表れてきます。
このように、浅い呼吸は脳や自律神経に影響を及ぼし、ストレスをますます増幅させてしまうのです。
◆浅い呼吸が招く病気◆
自律神経失調症、呼吸関連の筋肉の凝り、背骨のゆがみ、胃などの内臓・肋骨の下垂、肝機能の低下、便秘、呼吸器系疾患 など様々。
心身共に大きく影響が出てしまいます。
◆口ではなく鼻で呼吸を◆
人間が呼吸をするのは、鼻か口のどちらかです。
鼻には吸った空気を浄化する機能が備わっているので、鼻から吸う鼻呼吸が自然な形です。
鼻呼吸は空気中のほこりを取り、乾燥した空気を適度な湿度にして、喉や肺にとって刺激の少ない空気にしてくれます。
口はもともと食事をするための器官で、空気を浄化する機能はありません。
口呼吸を続けていると、乾燥した空気が口から直接体内に取り込まれ、口の中や喉が乾燥したり、細菌やウイルスが直接体内に侵入して、風邪やアレルギーなどにもかかりやすくなってしまうのです。
さらには、顔の筋肉が弱くなって口が開きやすくなり、いびきをかきやすくなったり、口元がたるんできてしまうなんて恐ろしいことも・・・!
◆おススメの呼吸法◆
意識して深呼吸をするのももちろん良いのですが、「身体に良い呼吸法」というのがありますので、皆様に2つやり方をご紹介しますね。
【4カウント呼吸法】
自律神経系を調整することでストレスを和らげる効果があると言われ、アメリカの海軍特殊部隊でも採用されています。緊張して気持ちを落ち着かせたいときにおススメです。
1. 4秒かけて息を吸いこむ。
2. そのまま4秒間、息を止める。
3. 4秒かけて息を吐き出す。
4. そのまま4秒間、息を止める。
*1~4を4回位繰り返す。
【4・7・8呼吸法】
4カウント呼吸法と同様に自律神経を整えます。就寝時など、よりリラックスしたいときにおススメ。
1. 4秒間かけて息を吸いこむ。
2. そのまま7秒間キープ。
3. 8秒間かけて息を吐き出す。
*1~3を4回位繰り返す。
どちらでもお好みの方法で試してみてくださいね。
慣れてきたら自分がやりやすい長さ、回数に変えてもOKです!
◆ため息をつくだけでもOK!◆
深呼吸が難しい人はため息から始めてみましょう。
ため息は、緊張状態が続いて浅い呼吸になったときに、たまった息を吐き出して緊張状態を緩和しようとします。
ため息をついたときに大きく息を吸い、もう一度大きく吐くというように、そのまま深呼吸を繰り返すとリラックスすることができますよ☆
呼吸は自分の意思で自律神経のバランスを調節できるとても貴重な方法。
気分が乗らず、イライラしたり不快感を覚えたりするとき、あるいはストレスを感じるときは、緊張状態で浅い呼吸になりやすいもの。そんな時はこの呼吸法を思い出してみてくださいね。