【信念は曲げない!】場の空気、読みすぎていませんか? ~古典『菜根譚(さいこんたん)』からの教え~
LIFESTYLE
2024.08.31
【信念は曲げない!】場の空気、読みすぎていませんか?
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人に合わせすぎているとかえって不評を買う、そんな場面に出くわしたことはありませんか?
日本人はもともと人に合わせる文化があるので人から嫌われてまでも、自分の意見を通したくない!と考える人はとても多いとされています。
【信念は曲げない!】こんな場面、ありませんか?
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例えば、こんな場面を想像してみてください。
仕事はできても八方美人なところのあるAさん。
同期の集まりで事前に会議に対する反対意見に賛同していたところ、いざ上長が同席する会議において上長側の意見に賛同する意思表明をしてしまいました。
もちろん、同期からの信用は一気に失ってしまう・・・というのが事の結末なのですが、皆さんはこれを聞いて何を思ったでしょうか?
そんなことよくある話だ!
いや、こんなことはあってはならない!
など、それぞれの立場でいろいろな意見が出てくるかもしれません。
では、菜根譚の中では、このような場面をどのように解釈しているのでしょうか。
【信念は曲げない!】他人から本当の意味で信用を得るには・・・
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菜根譚では、このような「場を読むこと」ついて、こう書かれています。
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「意を曲げて人をして喜ばしむるは、躬(み)を直(なお)くして人をして忌(い)ましむるに若(しか)ず。
善を無くして人の誉(ほま)れを致(いた)すは、悪なくして人の毀(そし)りを致(いた)すに若(しか)ず。」
(菜根譚前集112より抜粋)
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自分の信念を曲げてまで人を喜ばせるくらいなら、信念を貫き自分の行いを正しくして人に嫌われるほうが良い。
善いことを行ってもいないのに人にほめられるくらいなら、悪いことを行ってもいないのに批難されるほうがまだましだ。
と菜根譚は説いています。
これは、人生で嫌な思いをしたくないなら、信念を貫き、善行を積み、媚を売ったり売られたりすることはしない方がいい、
つまり、八方美人は控えた方がいい、ということです。
もちろん、私たちは生活している中で、家族や会社の都合などで振り回されてしまうこともあるでしょう。
しかし、周りの意見に流されて、自分の信念を曲げてしまうことは、結果として信用を失くしてしまう恐れもあります。
主張が一貫していない、ということは避けたいですよね。
結果、意見を変え続けることにもなりかねない、とても苦しい状況にもなりうるでしょう。
だからこそ、コロコロと主張を変えることは控えた方がいいとも言えますね。
【信念は曲げない!】やっぱり八方美人は控えるべき!
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どれだけ素晴らしい人であっても、八方美人であることで信用を失くしてしまう恐れは誰にでも起こることです。
その気持ちの裏側には、みんなとうまくやりたい、面倒なことを起こしたくないなど様々な理由があることでしょう。
ですが、それを多用することによって信頼を失うのであれば、自身の信念を曲げてまで主張を流れで変えることは控えていく方が身のためかもしれませんね。
最終的には、お互いがそれぞれの状況を理解し合って、優しくなれる世界が一番素晴らしい、そのように思います。
お互いに気を付けて過ごしたいものですね。