いつも新鮮な食材を手に入れられたら良いのですが、忙しい現代社会では難しいこともありますよね。そんなときに頼りになるのが【缶詰】です。

缶詰のメリットは、長期保存が可能・栄養素が保たれる・調理の手間が軽減・旬外の食材が利用可能・便利な携帯食品・経済的・食材の無駄を減少・味のバリエーションを拡大・安定した品質　等、たくさんありますね。

忙しい時に、あと１品ほしい時にと、あると安心な缶詰。今回は【トマト缶】についてご紹介したいと思います！

🍅ホールトマトとカットトマトの違い🍅

トマト缶には、固形のままトマトを残したホールトマトと、サイコロ状にカットしたダイストマトがあります。

どちらも栄養的にも味にも大きな違いはありませんが、ホールトマトの方が若干甘味や酸味、香りが強く残り、カットトマトの方があっさりとした味わいです。

二つの大きな違いは、使用されるトマトの品種と使い方にあります。

ホールトマトはサンマルツァーノ種やローマ種など細長いトマトで、加熱時に甘みと酸味が引き出されます。丸ごとの形状から種も多く含まれ、トマトの旨味が際立ちます。煮崩れは起こりやすいですが、潰すことでなじみが増し、主にトマトソースや煮込み料理に適しています。

一方、カットトマトは丸いトマトで、加熱時に美味しさが増します。一部種が取り除かれており、酸味は控えめ。煮崩れしにくい果肉が特徴で、トマトの食感を活かした料理に向いています。主にスープなどに適しています。

🍅トマト缶の栄養素🍅

加熱することによってビタミンCは減ってしまいますが、代わりにリコピンは生のトマトの３倍にもなるそうです。完熟したトマトをその日の内に加工することによって豊富な栄養素を維持できるのだそうです。

リコピンは抗酸化作用が強く、女性に嬉しい美白・シミ・シワ・たるみに効果があるだけではなく、がん予防、肥満予防といった家族みんなで摂りたい栄養素も含まれているのです！

🍅加熱処理されている🍅

加熱処理されていることで、トマトの甘みや酸味が凝縮され、料理に深い味を与えることができます。特に、トマトソースやパスタソースにはトマト缶の風味がぴったりとマッチします。スープやシチュー、カレー等にも活用できるため、料理のバリエーションも広がります。

🍅そのままでも食べられる🍅

トマト缶は加熱して食べられることが多いですが、実はそのまま食べることもできます。

そのままトマトソースにして使ったり、スープにしたりすれば加熱する時間を省くことができるので、時短にもなります。夏の暑い時期に火を使わないで料理ができたり、忙しい時でもササッと１品作ることもできて、とっても便利ですよ。

🍅簡単トマト缶レシピ🍅

トマト缶のチリコンカン

＜材料＞

ホールトマト缶（手で潰す）・・・1缶 (約400g)

赤いんげん豆（水気を切る）・・・1缶 (約400g)

玉ねぎ（みじん切り）・・・1個

赤唐辛子またはハラペーニョ（種を取り除き、みじん切り）・・・1個

にんにく（みじん切り）・・・2〜3片

チリパウダー・・・1大さじ

塩とこしょう・・・少々

ご飯やトルティーヤチップス（サイドディッシュとして）・・・お好みの量

＜手順＞

１．大きな鍋にオリーブオイルを熱し、みじん切りにした玉ねぎ、にんにく、赤唐辛子を炒めます。玉ねぎが透明になるまで炒め続けます。

２．チリパウダーを加え、香りが立つまで炒めます。

３．ホールトマト缶を手で潰して鍋に加え、赤いんげん豆も一緒に入れます。中火で煮立て、約15分間煮込みます。

４．塩とこしょうで味を調え、ご飯やトルティーヤチップスと一緒に召し上がりください。

トマト缶のクリームトマトスープ

＜材料＞

カットトマト缶・・・1缶(約400g)

玉ねぎ（みじん切り）・・・1個

にんにく（みじん切り）・・・2〜3片

野菜スープ・・・2カップ

生クリーム・・・1/2カップ

バター・・・2大さじ

塩とこしょう・・・少々

クラッカーまたはパン（サイドディッシュとして）・・・お好みの量

＜手順＞

１．大きな鍋にバターを溶かし、みじん切りにした玉ねぎとにんにくを炒めます。玉ねぎが透明になるまで炒め続けます。

２．カットトマト缶を鍋に加え、スープも一緒に注ぎます。中火で煮立て、約15分間煮込みます。

３．生クリームを加え、さらに数分間煮立てます。クリームが混ざり合ったら、塩とこしょうで味を調えます。

４．スープをボウルに注ぎ、クラッカーやパンとご一緒に召し上がってください。

トマト缶は現代のキッチンに欠かせない優れた食材。忙しい日々や季節を超えて、いつでも手軽にトマト料理を楽しむことができます。調理の手間を省きながらも、美味しさと栄養を存分に味わえるトマト缶は、私たちの味覚と生活を豊かにしてくれる頼れる存在なのです。ぜひ、トマト缶を取り入れた料理を楽しんでみてくださいね！