【神社へ行こう】6月30日「夏越しの祓」神事に参列して、身を清らかにしよう
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2023.06.24
早いものであっという間に今年も半分が終わろうとしています。
この半年を一区切りにし、次の半年も健やかに過ごせるようにお祈りする行事があることをご存じでしょうか?
年に2回ある「大祓(おおはらえ)」と呼ばれる神事です。大祓とは、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらい)を起源とする神事のこと。心身の穢れや災厄を祓い清める儀式である大祓は、毎年6月30日と、12月31日に執り行われます。
この2つの大祓のうち、1月1日から6月30日までの半年間の災厄を祓い清める儀式を「夏越しの祓」と言います。
■夏越しの祓の風習
夏越しの祓では、「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」と「人形流し」の2つの行事が行われます。
🍃茅の輪くぐり
「茅の輪くぐり」では、神社の境内に立てられた直径数メートルほどの大きな輪をくぐります。輪は茅(ちがや)という草で作られており、これをくぐって身を清めます。
茅の輪をくぐるときは、決められた作法があります。「水無月の夏越の祓する人は、千歳の命延(の)ぶというなり」と唱えながら、左回り→右回り→左回りの順で、8の字を描くように3回続けてくぐります。
🍃人形流し
「人形(ひとがた)」と呼ばれる、人の形をした紙を使った行事。この紙の人形は、自分の身代わりを意味しており、人形に自分の名前を記入し、その人形で体の悪い部分を撫でて穢れを移します。その後は、神社や地域ごとのやり方に従って、川に流したり、かがり火で燃やしたりします。
🍃 夏越しの祓の食べ物
京都では夏越祓に「水無月」という和菓子を食べる習慣があります。「水無月」は白の外郎に小豆を乗せ、三角形にカットした和菓子。三角形は暑気払い、小豆には悪霊祓いの意味があると言われています。
また、主に関東で食べられているのが「夏越しごはん」。雑穀米の上に「茅の輪」をイメージしたかき揚げをのせ、おろしだれをかけた丼料理です。
2015年に公益社団法人米国安定供給確保支援機構が提唱したのがきっかけで新習慣となりました。
■「夏越しの祓」が行われる場所
夏越しの祓は全国各地の神社で行われます。
その中でも特に有名な神社をご紹介します。
東京大神宮(東京・飯田橋)
http://www.tokyodaijingu.or.jp/index.html
神田明神(東京・神田)
https://www.kandamyoujin.or.jp/
伊勢神宮(三重・伊勢市)
北野天満宮(京都・上京区)
太宰府天満宮(福岡・太宰府市)
https://www.dazaifutenmangu.or.jp/
ぜひお近くの神社へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
日々の生活や仕事の中で、悪い縁や穢れがたまってしまうことはあります。心の中に引っかかる思いや、罪悪感、ストレスなどが積み重なってしまうこともありますよね。
夏越しの祓は、そんな心身の穢れを清め、新たな気持ちで夏を迎えるチャンスです。
ネガティブを払って、清々しい夏の始まりを迎えましょう!