運が99%戦略は1% インド人の超発想法
CULTURE
2022.07.23
著者:山田 真美
出版社:講談社+α新書
定価:946 円(税込)
中華人民共和国に次ぐ人口13億8000万のインド共和国。IT関連の世界的企業のトップを輩出しているインド工科大学の客員教授の肩書をもつ著者が、インドで暮らすことについて、自らの体験も交えながら、裏事情も含めて詳しく、そして面白く教えてくれます。
インド人とのつきあいで困惑することベスト3に、
1位 時間を守らない
2位 恐ろしく押しが強い
3位 アルコールに対して非常に厳しい
を挙げています。
但し1位の時間にルーズに関しては、トップの決定であれば仕事は迅速に進むこと。英語が公用語のインド人にはThank you(ありがとう)Sorry(ごめん)は禁句で、もっぱらNo problem(問題なし)を使うのだとか。
2位の例えに朝から晩まで続くクラクションの騒音を挙げ、インドでは自己主張が通れば道理が引っ込む。と結論づけます。
3位の飲酒に対しては女性には絶望的なほど厳しいことがわかり、インド人男性との結婚後の暮らしの難しさもわかります。
そのほかにガンジス河で行方不明になる旅行者はワニに襲われているのだとか、日本では東京の葛西にインド人が多く住んでいる理由まで。インドに精通するなら、ぜひ本書で。